https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4161

新 堕落性の構造 81

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

22. 人生の最大の目的は創造目的を完成し神を喜ばせること

◉主体性のない日本人
 日本人は一般的に、個性がない、自分の意見をもたない、主体性のない国民性であると見られています。それは先に述べた国際会議の例を見ても、かなり正しいといえます。この主体性に欠けるという国民性は、どこからきたものなのでしょうか。

 人間の堕落は聖書に見られるように、人間の僕(しもべ)として神からつくられた天使(この場合は天使長ルーシェル)が、過分な欲望を起こして人間を支配するようになったことに始まりました。聖書に「御使たちはすべて仕える霊であって、救を受け継ぐ人々に奉仕するため、つかわされたものではないか」(ヘブル一・一四)とあるように、天使は人間に仕える僕として創造されたのです。しかし、神が人間を愛するのを見て嫉妬(しっと)し、人間を堕落させたのです。したがって、堕落した人間にも自分の使命を捨て、罪に落ちた天使長の性質が遺伝しているのです。これを「自己の存在位置を離れる堕落性」と呼んでいます。

 さて、神は人間を個性真理体として創造されました。これは50億人類がいても、同じ人は一人もいないということです。指紋が犯人の識別に役立つ理由もここにあります。一人一人は神から与えられた、その人にしかない特性があります。これを個性真理体といいます。釈迦が「天上天下唯我独尊」と言われたのも、このことです。

 人間は堕落したことによって、宇宙に唯一つしか存在しない個性真理体としての存在位置を離れ、悲惨な状態に陥ってしまったのです。これが自分を正しく主張できない理由なのです。

---

 次回は、「神を知って正しい主張を」をお届けします。


◆『新 堕落性の構造』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ