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スマホで立ち読み Vol.24
『祝福結婚と原罪の清算』5

太田朝久・著

(光言社・『祝福結婚と原罪の清算』〈2005715日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第24弾、『祝福結婚と原罪の清算』を毎週火曜日(予定)にお届けします。
 ここでは第4章「原罪の清算」を紹介します。

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第四章 原罪の清算

一、原罪清算と血統転換

血統転換は「接ぎ木」する役事

 すでに述べたように、聖酒式とは、「真(まこと)のアダム(メシヤ)」を中心に、堕落を元に返すための蕩減(とうげん)路程を、「真の母」と「復帰されたエバ」、および「復帰された天使長」の立場の男性が勝利することで、全人類を“血統転換”していくための基台が確立されて、その基台の上で、初めて執り行われている礼式です。前掲の御言(みことば)に、

 「祝福は血統転換です。なぜ、血統転換をしなければならないかといえば、二つに分かれたからです。堕落した母親と息子がおり、復帰される母親と息子がいます。では、血統転換とは何かというと、アベル的母親とその息子に接ぎ木する役事です。……先生がそのことを、サタン世界で実践勝利してきたので、その伝統に従って血統転換の礼式が生まれるのです。そうでなくては、神様の血族である祝福の場に入ってこられないのです。そうなれば、二人の母親の愛の門を通じなければならないという論理が出てきます」(199712日)

とあります。【図3】にあるように全人類を“血統転換”していくための基台を背景として、祝福を受ける女性が、①の手を置いて祈る、と②の真のアダムから聖酒を受けて飲む、を経ることで、真のアダムの正妻である“真の母”と一体化して、女性がまず霊的な妾(めかけ)の立場で、真の父母に接ぎ木(血統転換)されます。


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 女性がそのような立場を経た上で、今度は、③の残りの聖酒を男性に授けて飲ませることによって祝福を受ける男性を、天の側へ生み変えていく過程を踏まえていくのです。

 「お母様は正妻であり、あなたたちは霊的に妾の立場です。復帰は妾を通してなします。だから、仕方なしに、先生は本妻を残して、カイン圏の女性たちを中心としてなしているのです。これはアベルの立場に立っている、復帰されたアベルのエバです。(あなたたちは)二番目です。お母様の分身です。復帰は二人のエバが必要なのです」(199412日)

 「女性たちとお母様との関係は何かというと、お母様は本妻です。あなたたちは、復帰摂理上は妾と同じですが、妾だからといって先生が(実体的に)愛したのではありません。先生はだれかというと、私が愛していなくても、皆さんにとっては、正式な夫です。

 ……その正式な夫がだれと結婚したのかというと、自分の姉と結婚したのです。その姉が、お母様です。皆さんは、妹の立場です。お母様は、堕落したヤコブ家庭でいえば、レアの立場にいるのですが、(ヤコブ家庭の)レアは、妹のラケルの夫をそのまま奪ってしまいました。今回(お母様の場合)は反対です。お母様は姉の立場で天に侍(はべ)り、真の父母に侍ることのできる母の立場に立って、妹の福を略奪するのではなく、天の国の福をすべて分け与えてあげるのです。ですから、(あなたたち女性は)お母様の分身だということです」(20001014日)

 このようにして、まず“祝福を受ける女性”が天の側に血統転換(接ぎ木)され、復帰された上で、次に天使長の立場に立つ“祝福を受ける男性”が、その霊的な妾の立場の女性(祝福を受ける女性)を通して残りの聖酒を飲むことで、真のアダムの霊的息子の立場、すなわち“庶子の立場”へと血統が霊的にだけ転換されることになるのです。こうして男性は、いったん庶子の立場を通過してから本然の位置(実子)へと戻っていくのです。

 この男性が霊的にのみ血統転換されることについて、真のお父様はそれを「ハンダ付け」と呼んでおられます。

 「……復帰は二人のエバが必要なのです。堕落した立場から復帰したエバ(お母様)と、新しく決めたエバ(祝福を受ける女性)です。これが二人いるのです。こちら(お母様)が正妻だったら、(祝福を受ける女性は)妾の立場です。

 原理からすれば、一人の男(メシヤ)が二人の女とつきあうことはできないから、妾(祝福を受ける女性)の旦那さんに、アダムを接ぎ木して、ハンダ付けしてつくってあげるのです。先生は完成された旦那さん(真のアダム)の立場ですから、弟の立場、第二番目のアダムをつくるのです。

 あなたたちの旦那さんたち、天使長を連れて来て、昔16歳のときに堕落した、その堕落前の基準が残っているから、そこに完成されたアダムの勝利の実体を接ぎ木するのです。

 偽りの実体から生まれたものをみな接ぎ木して、ハンダ付けして、サタンの讒訴(ざんそ)圏を逃れるような解放圏に立たせて、真の父母様が、これは自分のものであると認定してあげれば、第二のアダムとして立って、自分の前の奥さんと共に結婚することができるのです。

 だから、天使長は昔のアダムに、世界に忠誠を尽くすより以上、先生に忠誠を尽くさなければ相対圏を迎えることができません。原理がそうなっています」(199412日)

 このように、男性が「ハンダ付け」されて第二のアダム(弟)の立場に立てるので、そこで初めて結婚することが許されるというのです。

 ところで、このハンダ付けされて“真のアダムの霊的息子(庶子の立場)”として生み変えられた男性と、血統転換された女性は、真の父母様から生まれた直系の子女(真の子女様)をアベルとするならば、カインの子女の立場にも立っているのであり、このアベルとカインの子女同士が一体化することによって、血統が完全に正されていく路程を通過していくようになるのです。

 そこで、血統転換に対する理解を深めていくには、「接ぎ木」の概念を正しく理解しておく必要があります。

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 次回は、「三日行事について」をお届けします。

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