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愛を育て、幸せをつくる結婚 11

 「愛を育て、幸せをつくる結婚」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 「そもそも結婚ってすべきものなの?」「結婚はしたいけれど、自信がない」という青年男女に向けて、「祝福結婚っていいかも」と思ってもらえることを目指して本書はまとめられています。

 家庭連合の結婚観について知っていただくきっかけにもなる書籍です。

世界平和統一家庭連合「結婚と家庭」研究チーム/編

(光言社・刊『愛を育て、幸せをつくる結婚』より)

第四章 新しい結婚観

(三)一人を永遠に愛する覚悟

 「青い鳥を探しに行ってくれないかね。私の病気の娘のために必要なんだよ。青い鳥さえいれば、娘は幸せになれるんだ」

 クリスマス・イブの夜、貧しい木こりの子チルチルとミチルの兄妹は、不思議なおばあさんに頼まれ、青い鳥を探すために夢の世界へ出掛けます。チルチルとミチルは思い出の国や幸福の園、未来の王国などを回りますが、青い鳥を一向に捕まえることができません。

 長い旅の末、朝が来て、二人は目を覚ましました。彼らは青い鳥を捕まえられなかったことにがっかりしますが、よく見ると、家のかごの中にいた鳥が、青くなっているではありませんか。彼らはそこで、本当の青い鳥、つまり幸せは、他のどこかにではなく、自分たちの生活の中にあることに気づくのです。

 ご存じのとおり、これはモーリス・メーテルリンクという人が書いた「青い鳥」のあらすじです。
 「誰かが私を幸せにしてくれる」「どこかに行けば幸せになれる」のではなく、日常の生活の中に幸せをつくり出していくことが大切ということでしょう。
 そして、その出発点は「私が一人の人を変わらずに愛する」ことです。先ほど、「霊界に行っても変わらない愛」について述べましたが、まずこの地上において、そのような変わらない愛を自分が示し続けることができれば、永遠の幸せにつながっていくと言えるでしょう。

 一人の人を愛し続けるということ、それは簡単なことのようで、実に大きな愛を必要とします。そのたった一人のために、全力を尽くすことが必要になってきます。
 私たちは聖人でもなければ、人格を完成した人間でもありません。愛せる範囲や領域に限界があって当然です。

 いかなる結婚であれ、どんな相手であれ、必ず「愛の限界」に直面するでしょう。結婚生活において、本気で「一人」を愛そうとすれば、そうした「愛の限界の壁」をはるかに越えていかなければならないのです。いかに「愛し難い」と思える瞬間を通過しようとも、その「一人を愛する心」から「幸せ」は生まれるのです。

 「一人の人を永遠に愛する覚悟をすること」、これが、本当の幸せに至ることのできる「結婚」に必要なことです。
 そういう意味で「結婚」は重いものです。ある意味では「人生における最大の挑戦」なのかもしれません。
 でも、そのような「挑戦」にたった一人で立ち向かうわけではありません。これは、愛する相手と二人で歩む道です。さらには、同じ理想を目指して、良い家庭をつくろうと努力し続けている多くの仲間と助け合いながら歩むこともできるのです。
 愛が成長していくことで幸せがあふれていくような家庭を築き、そのような家庭が増えていけば、世の中に幸せを広げていけるのではないか。私たちはこのように考えています。

 そろそろ終わりに近づいています。
 ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
 「なるほど」と思っていただけた部分が多かったでしょうか。それとも、「これはどうかな」と疑問に感じた部分が多かったでしょうか。

 ここで一つ考えてみてほしいことがあります。
 あなたがある異性と出会って、その人との結婚を考えたとしましょう。その時、もしもその相手がこの本に書かれている内容を理解し、信じている人だったらどうでしょう。
 もし、「一生涯だけでなく永遠に、あなた一人を愛する」と覚悟し、それにふさわしい生活をしている人だったらどうでしょう。

 そういう人となら「幸せな結婚」ができそうでしょうか?
 そういう人となら「幸せな家庭」が築けそうでしょうか?

 もし、そう思われるなら、あなたもこの本に書いてある内容についてもう少し深く学ぶことをお勧めします。ぜひ、「この人となら幸せな結婚ができそう」と思ってもらえるような人になってください。
 あなたが本当に「幸せな結婚」をして、「幸せな家庭」を築くことができますように。

〈第四章のポイント〉
・私たちがお勧めする「祝福結婚」
①「神様が予定した出会い」であるとお互いに感じ、
②「永遠にこの人と生きる」という決意を持って結婚し、
③ 結婚後には夫婦がお互いのために生きながら、相手を愛し、共に愛を成長させ、
④ 時間が経つにつれて理想的なカップルになっていく

・霊界に行っても、永遠に一つとなって過ごす夫婦になることを目指す。

・「一人の人を永遠に愛する覚悟をする」ことが、私たちを幸せに導く。

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 次回は、「おわりに」をお届けします。


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