うまくいく夫婦仲の法則 13
結婚生活の勝利と敗北

うまくいく夫婦仲の法則 13

　アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信（予定）でお届けします。
　目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」！ 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣（ひけつ）をご紹介します。

松本 雄司・著

第二章 結婚生活の夢と現実

3 結婚生活の勝利と敗北

　「人生も一種のゲームだ」といわれます。ゲームというのはどんなものでも勝ち負けを競うものです。勝つ人があれば必ず負ける人がいるということです。これがゲームです。ゲームと見るということは、「人生にも勝敗がある」ということです。勝敗とは何かというと、うまくいって「幸福になったら人生は勝利」。「不幸になったら人生は敗北」です。そう考えてみると、確かにそう言えなくもない。

　しかし、結婚生活ということにおいてはゲームではあり得ない。なぜか。「あそこの家庭は、奥さんは不幸だったけど、ご主人は本当に幸せだね」ということがあるでしょうか。あるいは「あの夫婦は、夫は悲惨で不幸だが、奥さんは本当に幸せだね」というようなことがあり得るでしょうか。あり得ません。夫婦のうちのどちらか一方が苦しんでいる、悲しんでいる、あるいは不幸だと感じていたときに、片一方が手放しで幸せを感じることができるかというと、そういうことはあり得ません。どちらかが不幸だと感じると、もう一方も不幸だと感じるのです。とすると、この結婚生活というのは、本当に仲のいい夫婦になって二人とも幸せになって「勝利」するか、あるいは、二人とも不幸になって「敗北」になるか、二つに一つしかないということです。

　結婚した以上、そう簡単に離婚するわけにはいかないのです。だから、今後もお互いに不平不満を言い合いながら一生を送るか、それとも途中でもう一度出発し直して、お互いに努力して仲のいい夫婦になって、「いやぁ、あなたと結婚してよかった、本当に楽しかった」という幸せを味わうことができるかは、私たちの努力いかんにかかっています。

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　次回は、「結婚生活が暗転する二つの原因」をお届けします。