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家族の絆づくり 265
頑張らなくてもできる人になる方法

ナビゲーター:阿部 美樹

できるようになる4段階
 何事に対しても「頑張らなければできない」と考えがちです。努力や決意が何よりも大切な成功要因と考えるからです。しかし本当に「努力しなければできない」「決意がなければできない」ものなのでしょうか。
 実は、それ以上に大切なものがあります。

 まず、できるようになるまでの4段階を紹介します。

 第1段階は「知らないし、できない状態」です。
 例えば、「自転車」を初めて見た人にとっては、存在も知らない、使い方も分からない、活用しようという意識もないという「知らないし、できない状態」です。

 第2段階は「知っているが、できない状態」です。
 自転車の存在は知っていても、どのように乗るのか分からない。もしくはうまく乗れない状態です。

 第3段階は「上手ではないが、できる状態」です。
 自転車に乗ることはできるが、上手に乗ることはできない、もしくは使い方が十分に身に付いていない状態です。

 第4段階は「無意識にできる状態」です。
 自転車を自由自在に乗りこなし、熟練した状態なので、努力しなくても当然できるという基準です。

 このように、成功する人、願いをかなえられる人は、「頑張って努力する」という段階ではなく、「できて当然」「なれて当然」という「無意識にできる状態」になっている人と言えます。

願望が実現する心の状態
 夢を追い続ける人の中でも、「できる人」と「できない人」に分かれます。その違いは何でしょうか。

 できる人の心の状態は、「夢が実現するのは当然だ!」「何も無理しなくても、頑張らなくても夢はかなえられる!」というものです。

 一方、覚悟を決めて「しっかり頑張るぞ!」と決意したとしても、力が入り過ぎて動けなくなる場合があります。

 例えば、スポーツ競技などで「必ず勝つぞ」と力めば力むほど、緊張して自分の力を出し切れず終わるような状態です。
 緊張気味のときは、感覚器官が閉じてしまって十分な能力を発揮できません。適度にリラックスをした「力が抜けた状態」こそ、最大の力を発揮することができます。

 成功者に共通しているのは「集中力」です。
 重要度が高過ぎると「できなかったらどうしよう」という否定的な雑念が生じて集中することができません。リラックスして力を抜いて「できて当然」という状態をつくることが必要です。

 「できて当然」の状態になるためには、夢を実現した自分を繰り返しイメージすることが有効です。繰り返し幸せな姿をイメージするトレーニングで力みが取れて集中力が発揮されることでしょう。