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ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

116FSコーチングと統一思想の「六方向の関係」

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、FSコーチングと統一思想の「六方向の関係」についてお伝えします。

【六方向の関係性】
 人間関係の方向性について統一思想では次のように説明しています。

 「外的四位基台の形成において、人間は上下、前後、左右の六方向に授受作用を行う。私を中心として見るとき、上の方には父母や上司や年長者がおり、下の方には子女や部下や年少者がいる。前には、先生や先輩や指導者がおり、後ろには弟子や後輩や自分に従う者がいる。右の方には兄弟や親友、同僚などがおり、左の方には自分と意見の合わない人、反対する人、性格が一致しない人がいる」(『新版 統一思想要綱』182183ページ)

 このように、全ての存在は単独で存在しているように見えても、「主体と対象の相対的関係を結んで存在する」という「相対性」を持っています。

 また、主体と対象は共通の目的を持って授受作用を行う「目的性」があります。
 全ての個体には、各自に「格位」という位置があり、その格位によって一定の秩序を成すという「秩序性」があります。

 さらには、各個体は固有の特性を持っているので、全てが違うという「個別性」があります。
 ですから、他の個体と一定の関係をもって互いに認め合う「調和性」を持ってこそ、発展するようになるわけです。

 このように、関係を成立させるためには、「相対性」「目的性」「秩序性」「個別性」「調和性」などの法則に基づくことが大切なのです。

【一致しない人は私を成長させてくださる人】
 しかし、現実は相対的関係を結べなかったり、目的が一致しなかったり、関係の秩序が乱れることもあります。

 さらには、互いの違いに葛藤し、不協和音が生じることもあるでしょう。

 誰でも自分の意見と一致しやすい人とは関係性がつくりやすく、反対の人との関係は難しかったりします。

 しかし一致しにくい人との関係性を、神様を中心として視点を変えたり、考え方を変えたりすることで、関係性を良くすることができます。

 そのことを通して、自分自身も情の幅を広げるなど、成長の機会を得ることができます。
 FSコーチングでは、このような特定の人との関係性を改善する場合に「ポジション・チェンジ」というスキルを使います。

 またFSコーチングでは、意見や性格が一致しない事が問題だとは決して捉えません。むしろ神の真の愛を中心として内的な心情の世界を広げる機会と捉えます。
 関係性を整理し改善することを通して、人生が大きく開かれる可能性があるからです。

 ですから、コーチはどんな問題に直面しても、クライアントの本性を信じ、寄り添い伴走しながらコーチングを行います。

【見方を変えてみると…】
 例えばある企画に対して、「これは、何の意味があるのか?」と、文句や批判的な意見ばかり言う人がいたとしましょう。
 その人に対して、「なぜそんなに批判的なのか」と裁いたり、要求したりするよりも、「この企画に何の意味があるのか?」「もっと吟味することが必要かもしれない」と受け止めてみると、どうでしょうか。
 より深い考察ができて改良された企画に発展することでしょう。

 また、物事を果敢に推進する人にとっては、周りの状況や環境を見ながら中々動かない人は、何もしない邪魔者のように見えるかもしれません。
 しかしその人は、物事に対して冷静かつ広い視野で、大きな失敗に至らないように深く考えて意見を出してくれる人物かもしれません。

 FSコーチングでは、相反する意見を持つ者同士に見える関係であっても、クライアントの内面を神を中心に整理していくことで、互いに学び合い、助け合える関係になれると捉えます。

 六方向の関係をより良い関係に改善するために、コーチングを活用して見つめてみましょう。

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 次回は、責任者コーチング講座に参加した40代男性の感想をお届けします。

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