2023.04.10 17:00
ファミリーサポートコーチング講座
「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。
第115回 FSコーチングと統一思想の「二重目的」
ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)
今回は、統一思想の「二重目的」の観点からFSコーチングについて考えてみたいと思います。
【連体】
『原理講論』には、「人間を中心とする被造世界が存在する目的は神を喜ばせることであった」「すべての存在は二重目的を持つ連体(れんたい)である」(65ページ)と説明されています。
「連体」とは何でしょうか。統一思想によると、「内的四位基台を成している一個体が、他の個体と関係を結んで外的四位基台を形成した時の個体、すなわち『原相の二段構造』に似た個性真理体を連体という」(『統一思想要綱』180ページ)とあります。
例えるなら、個人が内的四位基台をつくる「精神的な生活」をしながら、他人と外的四位基台をつくる「社会的な生活」をしている人間を連体と見ることができるでしょう。
【個体目的と全体目的】
次に、連体を目的という立場から見てみましょう。
「すべての個体は必ず個体目的と全体目的という二重目的をもっている。そのような個体を連体という。個体目的とは、個体として生存を維持し、発展しようとする目的をいい、全体目的とは、全体の生存と発展に寄与しようとする目的をいう」(『統一思想要綱』180ページ)
「地球は地球自体を維持しながら、太陽系(全体)を形成するために存在している。また太陽系は太陽系自体を維持しながら、銀河系(全体)のために存在している」「被造万物の全体目的において最高の全体目的は、人間のために存在することにある」(『統一思想要綱』181ページ)とあります。
被造世界の素粒子から宇宙に至るまで、おのおのの存在の個体目的を維持しながら、より上位の被造物を構成する全体目的のために存在し、同時に性相的全体目的として人間のために存在しています。さらに人間は全体目的として神のために生きるようになっています(図参照)。
【コーチングを通しての連体と二重目的】
陰の感情(自信がない、不安、落胆)が大きい場合、「陽陰の統合」というスキルを使ってコーチングをします。
神との出会いという陽的な体験を思い出したり、神の愛に満たされた自然に出かけたりするという陽的なイメージを描きます。
そうすれば、安らぎや安心感、楽しさを感じるようになります。
神の愛が満たされている自然界なので、これは自然界の万物から人間に愛のエネルギーが降り注がれている状態を表しています。まさに、神から愛されていることを体感するコーチングになります。
陽的感情が高まると、陽陰の感情のバランスが整って、やりたいこと、なりたいことの構想を思い描く「内的四位基台」を立てることができます。
それを土台にして他者との関係や行動を通して「外的四位基台」を立てるようになります。
コーチングを通して、自分の幸せという「個体目的」を達成しようとすると共に、神に喜びを返したいという「全体目的」を達成しようとする「二重目的」を持って歩むようになります。
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次回は、FSコーチングと統一思想の「六方向の関係」についてお届けします。
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