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愛を育て、幸せをつくる結婚 7

 「愛を育て、幸せをつくる結婚」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 「そもそも結婚ってすべきものなの?」「結婚はしたいけれど、自信がない」という青年男女に向けて、「祝福結婚っていいかも」と思ってもらえることを目指して本書はまとめられています。

 家庭連合の結婚観について知っていただくきっかけにもなる書籍です。

世界平和統一家庭連合「結婚と家庭」研究チーム/編

(光言社・刊『愛を育て、幸せをつくる結婚』より)

第二章「幸福な結婚」、その前に…

(二)スタート前の準備

④ 心の成熟を図る
 結婚したら、もともと赤の他人だった二人が生活を共にするわけですから、相手を思いやり、自らの気持ちをコントロールするといった、「心の成熟度」「愛の成熟度」が求められます。もちろん、結婚してから育つ部分もあるのですが、結婚する時点である程度の成熟度がないと「相手を愛する」のが難しくなります。

 世の中を見渡せば、立派に見えても「心が育っていない」大人を見かけます。有名大学を出ていながら、人とのコミュニケーションがうまく図れない。難しい方程式は解けるけれど、人の気持ちや痛みは分からない。あるいは、仕事での実績は出すけれど、子供みたいにわがままで、自分の意見が通らないとすぐに不機嫌になるというのも、「心が育っていない」ケースと言えるでしょう。

 簡単に言えば、結婚前に「心が育っている」状態が望ましいのです。それができていれば、「相手を愛する」ことが比較的スムーズにできるのです。
 人は愛されて育ちます。身体は食べ物で育ちますが、心は愛されて育つのです。もし「体は大人」なのに「心が十分に育っていない」としたら、結婚前にその課題を少しでも良い状態にしておくことです。

 「心が十分に育っていない」のは多くの場合、「親子関係」に課題があると言われています。「自分は愛されてこなかった」と感じている場合が多いのです。「自分は愛されていない」と感じている人は、人を信じたり愛したりすることが難しい傾向があるようです。そうなると、結婚後の生活においても問題が生じてきます。「相手を愛する」よりも「自分を愛してほしい」という思いのほうが強くなってしまうからです。
 そこで、「愛されていない」と感じている人に、結婚を考える前にぜひしてほしいことがあります。

 実は「生きている」ということは、既に「愛されてきた」結果であり、今も「愛されている」ということなのです。それをまず、知ってください。
 自分の努力で自分の心臓を動かしている人はいません。自分で「生きている」というより、「生かされている」のが人間なのではないでしょうか。「生かされている」ということは、「許されている」ということであり、「愛されている」ということなのです。

 今までも多くの人々が、自分を生かしてくれている、人知を超えた大いなる力を感じ、その存在を認めてきました。その存在を、私たちは「神様」と呼んでいます。

 神様があなたを生かし、許し、愛しているのと同じように、あなたのことを思い、愛している人が必ずいます。あなたを生んだ両親がそうであれば、それが一番自然な形でしょう。もし「親からも、誰からも愛されてこなかった」と感じていたとしても、あなたの周りに必ず、あなたのことを心から心配し、祈り、幸せに導こうとしている人がいるはずです。もし、この本を読むようにあなたに勧めた人がいるなら、その方も、そのうちの一人かもしれません。

 ぜひ、それを確認してください。
 結婚して「人を愛する」人生を出発する前に、ぜひともしてほしいことが、「本当に愛されている」ことを確認し、実感することです。これができているかいないかで、「結婚後」がかなり違ってきます。

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 次回は、「『愛は育てるもの』と考える」をお届けします。


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