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家族の絆づくり 263
「心情日誌」という祈り

ナビゲーター:阿部 美樹

心の整理整頓をする
 祈りとは、自分の中にいらっしゃる神様との対話です。その祈りを深めるために有効なものがあります。それは、「心情日誌」です。

 「日記」は自分を中心として、自分が今日どのように歩んだかを書くものです。
 一方「日誌」とは、誰かに報告するためのものです。公に広報するための日誌もあります。

 心情日誌とは、神様に報告するための日誌であり、心情報告の形式で書く「自己との対話」でもあります。

 「今、何を悩んでいるのか?」「何を成したいのか?」「どうなりたいのか?」「神様の願いは何か?」「自分はどのように思っているのか?」など、思っていること、考えていることを自由に書き出すものです。

 次々に書いていくことで、何を思い、何を願っているのかを明確にすることができます。
 すると、悩んでもどうしようもないことを気にして苦しんでいることを発見することもあるでしょう。
 大切なことは何か、優先すべきことは何かを改めて発見することもあるでしょう。

 このように、書くことで掃除をした時のように頭と心が整理整頓されて、すっきりしていきます。

 また、自己との対話を通して、自分の内面にある自分でも気付かない深層の感情を発見することもあるでしょう。
 書くことを通して「本当の自分を引き出す力」や「人生を変える力」が湧いてくることもあります。

心情日誌を書く時に大切なことは?
 それでは、心情日誌を書く時に最も大切なことは何でしょうか。

 それは、「神様はどのようにお考えですか?」「神様の願いは何でしょうか?」「神様はどんなメッセージを下さるでしょうか?」という神様に尋ねる姿勢です。
 そうすれば、第二の神様である「良心」を中心として生きるようになることでしょう。

 心情日誌を書く時に気を付ける点が二つあります。

 第1は、「駄目だったこと」「困ったこと」という悩み事や反省に偏らないことです。
 それよりも、「やりたいこと」「なりたいこと」など、目的を中心とした願いや希望など、喜びが高まる日誌にすることです。

 第2は、「○○をしてください」「○○になりますように」というお願い事を並べるのではなく、私がどのように思い、どうしたいのか、どのようにするのか、といった自分の心情報告であるべきです。「主人意識」と「責任心情」を持って書くことが大切です。

 このような心情日誌は、自分自身の中の良心との対話であり、神様への祈りへとつながっていきます。


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