2023.04.05 17:00
家族の絆づくり 262
集中力を高める方法
ナビゲーター:阿部 美樹
未来の行動と結果を決める
物事を成し遂げるためには、知識や能力だけでなく「集中力」が必要です。
かつては夜遅くまで仕事をしている人が評価される時代でしたが、今は限られた時間内に仕事を終える人が評価される時代です。そのためには、短時間で成し遂げる集中力が必要です。
そのための工夫を紹介いたします。
第1は、「タイムリミットを設定する」ことです。
「時間があればやってみよう」と思っていても、どんどん後回しになって遅れたり、できなかったりする場合があります。しかし、「来週の月曜までに完成する」というタイムリミットを設定すると、逆算して「そのためには、いつ取りかかる必要があるか」という発想になります。
このように、未来の結果を設定すると、できることに向かって行動するようになります。
第2は、「集中することを習慣化する」ことです。
例えば、「朝4時に起きて英語の勉強をする」「入浴後1時間は読書する」など、集中してやりたいことを日々の生活でルーティーン化してみましょう。
集中することを習慣化すれば、意識しなくても集中して行うことができます。習慣化してしまうと、「やらないと気持ち悪い」という心理状態になり、やることが当たり前になります。
バランスを取る
第3は、「集中とリラックスのメリハリをつける」ことです。
集中するにしても限界があります。それを長続きさせるためには集中した状態とリラックスした状態を適度に持つ必要があります。
例えば、30分間は集中して仕事を行い、5~10分間は「脱力状態」「体を動かすこと」「目を瞑(つぶ)る」「コーヒーをゆっくり飲む」などのリラックスタイムをつくることです。
このようなバランスを取ると、集中力が切れる状態を防ぐことができます。
第4は、「ながら作業をやめる」ことです。
スマホを隣に置いて着信音が鳴るたびに確認するならば、集中して取り組むことはできません。
テレビやラジオをつけっぱなしにすると、気になる話題に意識が奪われる可能性があります。
他にも、おやつを食べながら作業する、音楽を聴きながら作業することも、意識が集中しない場合が多くあります。可能な限り、余分な情報が入らないようにした方が良いでしょう。
集中力を高めること、集中して取り組むことを心がけると、質量ともに高い結果を生み出すことでしょう。