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新 堕落性の構造 74

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

20. 自己保全よりも他のために生きる

◉自分よりも全体を優先して考える
 米国でベンチャー企業が盛んだということは、それだけ失敗を恐れない自信と確信に満ちた人が多いということです。日本は、成功よりも安全を求める傾向が強いといえるでしょう。自分の安全のみを求める自己中心性は、どうしたら克服できるでしょうか。それは自分のことを心配する前に、神様(または全体)を優先して考えてみるということです。

 あることが自分にとって安全かどうかよりも、そのことが社会全体または世界全体にとって良いことかどうか、または必要かどうかを考えてみることです。そのことが人類全体にとって良いことなら、失敗を恐れず果敢にやってみるべきでしょう。人類全体にとって良いことは、神様にとっても良いことなのです。その信念をどこまでももち続けることが、成功につながるのです。

 米国の発明王エジソンは、周囲から気違い扱いされながらも信念を曲げず、人類社会に有益な多くの発明を成し遂げました。エジソンは「発明とは1パーセントの霊感と99パーセントの発汗だ」と言いました。これは失敗を恐れぬ不屈の努力を意味しています。それは、自分のやっていることが人類にとって必要だという絶対の信念からくるもので、神への絶対信仰と同じだといえましょう。それは神を中心に生き、自己中心の堕落性を脱ぎ捨てることによって初めて可能なことなのです。

 日本の学生が大企業を志向するということは、自主独立の精神に欠け、リスクを避けて自己保全を優先する堕落性本性がより支配的であるということであり、日本の将来にとって、正に憂うべきことだといえるでしょう。

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 次回は、「野放しの偏向マスコミ」をお届けします。


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