2023.04.04 05:00
家庭教育局だより 11
真の愛への出発「聖決式」①
真の愛に向けて純潔を守る
今回は、2022年10月16日に行われた第14回「孝情礼拝」で語られた松山平男局長の説教を中心に、「聖決式」の意義や純潔の貴さを学びます。(『祝福家庭』2022年冬季号より転載)
2022年10月16日、全国の各教会を中心に「聖決式」が行われました。
「聖決式」は、以前より、HJ天宙天寶修錬苑で、「天の前に純潔を誓う」プログラムとして行われていました。その土台の上に、2021年3月27日、改めて真の父母様が直接主管される次元に高められ、世界各国をインターネットでつなぎながら行われることとなりました。
日本では同年11月6日、その「聖決式」を展開する形で、全国をインターネットで結んで開催された「孝情祭2021」の場で行われ、今回(2022年10月16日)の「聖決式」は、2回目の開催となります。
今回は、「聖決式」に先立ち、午前中に「祝福と純潔」をテーマに、第14回「孝情礼拝」が行われました。全国の成和学生・青年とその父母が、オンラインで参加しました。
真のお母様は二世圏を「ピュアウォーター」と呼び、「世の中の手本となり、天の父母様(神様)の祝福を受けると、どのように未来が展開するのかを見せる生き方をしなければなりません」と語られました。(2021年3月27日、「孝情ユース・ブレッシング・フェスティバル」でのみ言)
お母様の二世圏に対する大きな期待にお応えするためにも、天の父母様、真の父母様が願われる純潔の貴い意義と価値を学ぶことが大切です。
それでは、今回の孝情礼拝での説教「真の愛に向けて純潔を守る」をご紹介いたします。
孝情礼拝説教
真の愛に向けて純潔を守る
松山平男 家庭教育局長
私は、今、日本にたくさんの祝福二世がいる中で、最初の年に生まれた二世の一人です。いちばん年上の二世ですね。いちばん年取った二世とも言います。多くの皆さんと同じように、信仰を持った父母のもと、幼い頃から教会の兄弟姉妹の中で育ちました。
未来の祝福の相手のために純潔を守る決意をする「聖決式」
きょうは「真の愛に向けて純潔を守る」という題名でお話しします。
この孝情礼拝の後、二世圏の青少年期にある兄弟姉妹の皆さんは、全国のそれぞれの教会で行われる「聖決式」に参加するのですが、ではこの聖決式とはどのようなものなのでしょうか。一言で言うと、「聖なる決意をする式」です。
それでは、何を決意するのでしょうか。1つは、将来、天の父母様を中心とした祝福を受けること、もう1つは、祝福を受けるときまで純潔を守るということです。
純潔という言葉の意味を調べてみると、「汚(けが)れがなく心が清らかなこと」とあり、また「配偶者以外と性的関係を持たないこと」と出てきます。私たちにとって配偶者とは、祝福を受ける相手です。相対者とも言います。
ですから聖決式とは、「いつか祝福を受ける相手のために、愛と性を大切に守る決意をする式」ということができると思います。
私たちが純潔を守ろうと決意するのは、私たちにとって、神様から祝福を受けて結婚することが、何よりも貴く、大切にしたいものであり、結婚に対して真剣に、真心を込めて向き合おうとするからです。
反対に一般の人たちは、結婚までは真剣に考えないまま、自由につき合ったり関係を持ったりするのが当たり前と考えている人が多いのではないでしょうか。
本来は、勉強に打ち込み、教師や友人などとの人間関係を育む大切な学生の期間であるにもかかわらず、男女交際を奨励するような風潮さえあります。むしろ、彼氏・彼女がいないことや、恋愛に消極的だったり関心がなかったりという人は、「変わり者だ。もっと積極的になったほうがいい」などと言われることもあるのです。皆さんにもそういう経験があるのではないでしょうか。
また、今の時代、恋愛関係が進めば、それが当然のように性的な関係を持つところまで行くこともあるといいます。むしろ、“経験”がないことにマイナスイメージを持ち、恥ずかしく思う風潮があるようです。
そして私たちは、いつの間にかそういう風潮に流されて、「それが普通のことなのかな、自分は遅れているのかな」などといった思いにとらわれてはいないでしょうか。
(続く)
【関連書籍のご案内】
『祝福家庭と神の血統』(光言社刊)