2023.03.28 12:00
家庭教育局だより 4
血統の重要性②
神様の血統を相続する祝福結婚の恩賜
松山平男 家庭教育局長
今回は、祝福家庭に与えられた神様の血統の重要性と、それをいかにして守っていくべきかについて、松山平男局長に解説していただきます。(『祝福家庭』2022年春季号より転載)
常に神様の目を意識し天地に恥じない生き方を
私たち祝福家庭の先祖に限らず、霊界にいる霊人たちの多くは、神様から離れた価値観で地上生活を通過した人たちです。ですから、善なる価値観、信仰的価値観が分からないため、子孫である私たちが彼らと違った方向に行こうとするとき、その重荷や障害にもなりえます。
霊的、サタン的勢力はいまだ大勢を握っています。そして私たちが神側に進もうとするたびに、この悪なる霊的力は、お金や名誉、知識、権力など、この世のさまざまな価値観で、私たちの行くべき道をずらそうとしてきます。そして何よりも、愛の過ちを犯させることで、神様への道をふさごうとしてくるのです。
さらに、世の中に大きな影響力を持つ人、重要な使命を持っている人ほど、その試練や誘惑は大きくなりやすく、その人の人生の中でも最も大切なときをねらったように現れることがあるのです。
先祖や霊人の解怨と祝福は、祝福家庭を取り巻くこのような霊的環境を整理し、神様の血統を守ることにもつながっています。
純潔を守り、血統を守るということは、目に見えない存在を、まるでそこにいるかのように大切に扱うことでもあります。自分が罪に引かれそうになるとき、次のように考えてみてください。
天の父母様が今ここにおられたら、どうお感じになるだろうか。相対者が今の自分の姿を見たらどんなに悲しむだろうか。あるいは、これから出会う未来の相対者が今、目の前にいたら、こんなことができるだろうか。いつか霊界に行ったとき、お互いの考えも過去も手に取るように分かるとしたら、今、私が何を考えているかまで、全て明らかになる。神様は全て見ておられる―。
そのような観点で生き、天地に恥じない自分になれるよう、努力しなければなりません。仏教やキリスト教などの、いかなる高等宗教の修道者よりも清くあろうとするのが、祝福家庭の生き方であると言えるでしょう。
純潔の本来の基準は、イエス様が語られたように、「だれでも、情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである」(マタイ五・28)という基準です。すなわち「邪(よこしま)な心をもって異性を見ない」ということです。
真のお父様には、お若いとき、万が一にも目で過ちを犯してはいけないと、帽子を深くかぶって女性を見ないようにしたという逸話もあります。これは、私たち祝福家庭が、ただ自分の心に流されるままではいけない、堕落の習慣と闘って、一つ一つ克服することが必要であることを教えてくださっているのだと思います。
現在、私たちを取り巻く環境には、偽りの愛と性の情報が氾濫しています。その環境を分別し、私たちの目を、耳を、心を守る闘いを諦めてはいけないのです。
祝福家庭の皆さんの中には、「祝福家庭が血統を守るのは当然のこと。自分たち夫婦は不倫をしないから大丈夫」と思っている方も多いでしょう。しかしながら、果たして、問題を起こさないということだけで、神様から頂いた血統を本当の意味で守り、大切にしたと言えるでしょうか?
神様の血統を取り戻し、それを守る目的の一つは、その神様の血統から、神様の真の愛を連結させ、夫婦、親子、家族、氏族に至るまで広げていくことでもあります。祝福を受けて、年月を重ねるうちに、より真の愛が深まり、夫婦が神様を中心に、離れようとしても離れることができない関係、永遠に続く一心同体の関係にまで一歩一歩進んでいくことが、神様から頂いた血統を実体化していくということです。
男女が真の愛を育むことができず、愛の苦しみ、痛み、背信などを繰り返してきたのが人類歴史でした。これを本然の状態に復帰するために、受け入れ難いことや愛し難い心情、事情があっても、互いに心を開いて語り合い、許し合う中で、神様を中心に絶対的に愛し愛される関係を築いていく。歴史を通してからまってしまった男女の愛を正しく解き直し、本然の夫婦の愛を再創造して天の前に捧げる―。これが祝福家庭の夫婦に与えられた使命なのです。
(続く)
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『祝福家庭と神の血統』(光言社刊)