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私の心の中にいる神様 164
手をつながないつもりだったけど

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

手をつながないつもりだったけど

(女性 30代)

 家庭修練会に参加しました。
 本当はボイコット計画も立てていたくらい、葛藤を抱えていたのですが、それでも良心の導きで参加することになりました。

 講義の合間に毎回、「私はこういう恩恵を受けた」という話を主体者にしていたところ、彼の堪忍袋の緒が切れて、「感想なんてない!」と言い出しました。
 それが家庭修3日目の午後でした。

 感想がないなんて! 心も頭もあるでしょ! 理解できない!
 「明日はもう閉講式なのに、どうしよう」と、心の迷路にはまりました。
 いろいろと祈ってみるのですが、「ごめんなさい」が言えない私でした。

 そこで、「私は今、自分本意の考えに囚(とら)われている」と唱えながら、「自覚を取り戻す」ワークを始めました。
 すると次第に、「家庭というのはこうありたい」「変な道にそれてしまいたくない」「み言に即して思い描いた理想的な姿になりたい」「間違ってはいけない」「だからこうしてほしい」という、たくさんの“正しさ”で自分の理想を守ろうとする思いが強く強く働いていることが分かってきたのです。

 ようやく心の霧が晴れて、本当は自分に尽くしてくれている主体者の優しさ、思いやりが見えてきた感じがしました。

 しかし実際は、主体者は私を無視、私も彼を無視──。
 その状態のまま最終日になり、講話の時間に43双の大先輩をお迎えしました。
 よりによって私たちの席は一番前! 主体者の反応が心配でした。

 しかし隣の主体者の波動は穏やかで、どうやら講話に聴き入っているようでした。
 「え? 感想も何もないって言っていたのに、なんなのこの人!」
 と思っていたら、やがて携帯をいじりだす彼…。
 「講話中に何やってるの!」
 注意してやろうかと思いましたが、今はお話に意識を集中する時だと思い直し、言うのはやめました。

 そんなこんなで、最後の祝祷も手をつながないつもりだったのですが、導かれて手をつなぎ、思いがけず涙の場となりました。
 後から彼に聞くと、携帯をいじっていたのは、大事な話だから私のために録音をしてくれていたのでした。

 すったもんだありましたが、主体者を心の目で見つめ、一つになる方向に導かれています。
 自己牧会プログラムの実践のおかげだと感謝しています。

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 次回は、「いいことずくめの一日」をお届けします。


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