https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4142

私の心の中にいる神様 163
「そんなわけないじゃん!」

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

「そんなわけないじゃん!」

(女性 30代)

 先日、伝道活動を終えた私は、少しの疲れを感じながら、青年寮に向かってとぼとぼ歩いて帰っていました。
 ふと目を上げると、前を歩いている男性が、ある有名店のケーキの箱を持っています。

 「いいなあ、おいしいだろうな。寮のみんなに買っていったら喜ぶだろうけど、でも高いしなあ」と思いながら、一応、良心に「おいしそうだね、食べたいね、いいねえ」と投げかけてみました。
 すると、なんと「寮にあるよ」と返事があったのです。

 「そんなわけないじゃん!」と、私はその声を即、否定しました。そしてケーキのことはすぐに忘れてしまいました。
 寮に着くと、私が最初に帰ってきたようで、まだ誰もいませんでした。もちろんケーキはありません。

 その後、別の寮の姉妹が、急きょ、私たちの寮に泊まることになり、遅くにやってきました。
 翌日から修練会に参加するということで、私たちの寮が便利なので泊まりに来たとのことでした。

 しばらくよもやま話で盛り上がっていましたが、彼女がひょこっと、例の有名店のケーキの箱を出してきたんです!
 「ここには前にもお世話になったし、今夜もお世話になるので」と言いながら…。

 有名店のケーキを食べる喜びもありましたが、良心との対話で導かれていくことに、より大きな喜びを感じました。

 私は「どうせこうでしょ」とか、「そんなことあるわけない」などの思いに囚(とら)われて、自分で即、答えを出してしまう傾向にあるのですが、何でも聞いて委ねていけば、幸福な道を遠回りせず進むことができることを知りました。

 苦しい時に答えを求めることも重要ですが、何気ないことでも対話をしていく中で、神様はどんな時でも共にあることを感じる、そのことも大事だなと思いました。

---

 次回は、「手をつながないつもりだったけど」をお届けします。


◆本編で紹介されている『自己牧会プログラム』の、ワークの内容を詳しく書籍でご覧になりたいかたはコチラ