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新 堕落性の構造 69

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

19. 視野の狭さは自己中心から

◉神を愛さず自分を愛する
 日本は島国です。島国は昔から“島国根性”というのがつきものです。島国根性とは結局視野が狭いということだと思います。視野が狭いということは“井の中の蛙(かわず)”と同意義です。それは自分を中心とした狭い考え方ということもできましょう。すなわち自己中心ということになります。

 自己中心性とは、人間が堕落することによって生じた堕落性本性の一番目から派生したものです。それは天使長が人間を堕落させる時に、親の立場にある神様の心情に立つよりも、自分の欲望を満たしたいという自己中心の思いが動機となったからです。天使長によって堕落させられたエバもアダムも、その天使長の動機を血統的に相続しているので、自己中心ということは必ず生じるのです。自己中心ということは別の面からいえば、自分だけを愛しているということにもなります。それはまたとりもなおさず、人類の生みの親である神様を愛さないで、自分だけを愛しているということになるのです。

 このようにして、神様から離れてしまったことが堕落なのです。だから神様の事情と心情が通じなくなってしまいました「親の心子知らず」です。

 日本人が島国根性で視野が狭いということは、自己中心性が強く、それだけ神様から遠いということにもなります。それが日本人が抱える根本問題なのです。

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 次回は、「日本の救いは世界貢献をしてこそ」をお届けします。


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