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スマホで立ち読み Vol.21
『み言に学ぶ統一原理【前編】』10

光言社・文鮮明先生の『み言に学ぶ統一原理【前編】』より

 スマホで立ち読み第21弾、『み言に学ぶ統一原理【前編】』を毎週水曜日(予定)にお届けします。
 本書は文鮮明(ムン・ソンミョン)先生が統一原理について語られた内容を『原理講論』と同じ章構成でまとめたみ言集です。

※本文中、各文章の末尾にある( )内の数字は、原典『文鮮明先生み言選集』の巻数とそのページ、またはみ言を語られた日付を示しています。

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総序について

新しい真理の使命

 宗教は何を教えなければならないのでしょうか。すべての宗教はまず神様について教えなければなりません。神様について教えない宗教は宗教ではありません。神様について教えるときにも、漠然とした内容を教える宗教は不確実な宗教です。

 それでは、どのように教える宗教が真(まこと)の宗教なのでしょうか。神様がいらっしゃるなら、どのような方なのか、神様の人格はどのようなものなのか、また、神様の愛はどのようなものなのかについて教える宗教が真の宗教です。

 多くの宗教の教主たちが求めていく所は、心が永遠にとどまることのできる所です。もし彼らの宗教にも真理があるとすれば、その真理は、神様をはっきりと教えられるものでなければなりません。また、神様と人間との関係をはっきりと教えられるものでなければなりません。また、教えるときにも、愛を中心として教えなければ、それは流言飛語にすぎません。(181081967.5.28

 宗教を中心とした既存の価値体系は、なぜ崩壊していきましたか。それは、宗教自体が本来の任務を忘れたまま、分裂と紛争がやむ暇がなく、そのために現実に対する指導力を喪失したからです。既存の宗教が神様と人生と宇宙について明確に教えられなかった結果、善と悪、義と不義の区別をはっきりさせることができず、特に神様が存在するかどうかということに対する質問に、明快な答えを与えられませんでした。

 宗教が無力化すると同時に、物質は、人間の前に手段ではなく目的と化したのであり、享楽が当然のこととなり、人間性は肉欲と物欲によってまひし、動物化しました。このような土壌の上に真の愛と奉仕、そして義や神聖さなどの既存の価値観が引き続き存立することはできないのです。

 なおかつ、現代社会の組織化、大型化、機械化の傾向は、非人間化、あるいは人間疎外の現象を加速化し、個人の矮小(わいしょう)化、部品化の趨勢(すうせい)をあおりたてています。人間の創造本性が塞がれているこの状況と束縛の中で、人類を解放する新しい価値観の出現は、私たちすべての絶対的要求と言わざるを得ません。

 新しい価値観は、現代の問題を消化し、現代人を説得し得る新しい宗教に根源を置かなければなりません。神様が人類の父母であられることを教育し、宇宙の始原が物質ではないことを究明し、人間には霊性と人格があり、神様の相続者として宇宙を治める権限があることを明らかにしなければなりません。また、創造本然の愛の理想を確認させ、森羅万象が二重目的の連体になっており、宇宙の大秩序の中では調和のみが存在するようになっていた太初の理想を明らかにするなどの役目を、新しい価値観は果たさなければなりません。(1332841984.11.3

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 次回は、「『統一原理』とは①」をお届けします。お楽しみに!



「一気に読んでしまいたい!」というあなたへ

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