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家族の絆づくり 256
思いどおりの人生を実現する言葉の習慣

ナビゲーター:阿部 美樹

「嫌だ! 困った!」という言葉
 悩みは、起きてほしくないことが起こったとき、もしくは起こるのではないかという不安を抱えているときに生じます。

 悩んでいる人の言葉を聞いていると、「〇〇になったら嫌だな~」「〇〇になったら最悪だな~」「もし〇〇になったら困るな~」という否定形の言葉を繰り返し使っていることが多いものです。

 これは、「嫌なことが起こるイメージトレーニング」「悪いことが起こるイメージトレーニング」となり、そのイメージの実現のためにエネルギーを集中している作業でもあります。

 それでは、どのようにしたらよいのでしょうか。

 そこで有効なのは、起きてほしいことだけを口にすることです。
 「○○になったらうれしいな〜」「○○ができたら最高だな〜」「○○はできるんじゃない!」と、肯定的な言葉を使うのです。

 車の運転はハンドルの切り方で方向が決まるように、人生の方向は言葉の使い方で決まるものです。


「やれる! やれた!」という言葉
 また、起こってほしくない結果に対しても、「○○になってしまって運がないな〜」「○○なんて最悪だよね」と否定的な評価を繰り返す場合があります。
 このような言葉を使い続けると、今後も同じような結果を引き寄せます。

 それよりも、「○○が起こったけれども、〜の大切さに気付いてよかった」「○○が起こったけれども、〜のきっかけになってよかった」と言い続けると、次第に望んだ結果が現れてきます。

 また、何かしようとする時、不安な気持ちが影響して「無理」「駄目」「できない」という言葉を使う場合もあります。
 このような言葉は、使えば使うほど「無理な結果」「駄目な結果」「できない結果」をつくります。やめたいのにやめられない麻薬中毒のようになり悪循環に陥ります。

 根拠が明確でなくとも、「できるかも」「やれるかも」「やってみたい」「できそうだ」という肯定的な言葉を使ってみましょう。そうすれば、前向きな意欲が高まります。

 そして、「やりたい」という言葉以上に「やれる」という言葉の方が前向きに心を導く力をもたらします。

 「やれる」もしくは「やれた」という言葉は、「実現されている」もしくは「実現された」という喜びが伴う強いイメージを持つことにつながるからです。

 「やりたい」「やれる(やれた)」という言葉を習慣化して、思いどおりの人生を実現していきましょう。