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霊界の実相と地上生活(76)
楽園の生活

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第三部 天上の秘密
第二章 楽園の世界
三 楽園の生活

李相軒先生

 楽園の生活は、霊界の上流層や天国の生活とは異なります。しかし楽園に生きる霊人たちは、いつか希望の天国に行ける道があるため、天国の姿と類似した点が多く、似たところも少なくありません。

 例えば、天国には惜しいということが一つもありません。そして天国は、何でも考えたとおり、心で決めたとおりに、たちまち実現する所です。しかし楽園は、これとは異なり、大部分の霊人たちは労働力によって自分たちの願いを実現します。時には天国の生活のように労働力を全く必要とせず、彼らの意図したとおりに実現する場合もあります。日常的生活において、そのように惜しむ必要はありません。少しだけ苦労すれば、何でも得ることができ、成就することができます。

 しかし、最も惜しいことは、神様が常に共にあるわけではないという点です。しかし、楽園のいくつかの階層の中で、神様が常に関心を持って共にある所があります。そこは幸福で平和な所です。したがって、大部分の霊人たちは、そこを目指して生きています。そして、多くの霊人たちは、天国を目指して生きているため、互いに伝道活動をしています。

 では、楽園にはなぜ多くの教派(宗教団体)が入っているのでしょうか。地上生活で大部分の宗教は、信仰の対象として神様(アラー、ヤハウェなど)を奉って生きているからです。そして各自の人生が楽園に来られるくらい善良に生きたならば、その霊人体は楽園に来ることができるのです。楽園の霊人たちは、いつ、より良い場所や天国に行けるのでしょうか。それは神様の認めうる彼らの子孫の実績(功績)、祈祷、献金、善行などがあるとき、彼らはずっと良い所に移っていくことができるのです。そして、最も重要なことは、今やここは興進(フンヂン)様の陣頭指揮下にあるため、興進様の指示いかんによって、彼らの位置が違ってくることもあるのです。

 しかし、宗教団体がいくら熱心に信仰し、伝道し、犠牲になって奉仕しながら生きたところで、神様が自らの父母であることを根本的に悟れなければ、天国に向かって段階別に移っていくことはできません。したがって、楽園にいる数多くの人々は、一日も早く原理講義を聴いて、神様の心情と復帰の恨(ハン)を悟り、神様が自分の父母であることをはっきりと体恤(たいじゅつ)し、地上にいらっしゃる文鮮明(ムン・ソンミョン)先生御夫妻が、神様の体をまとって人類を救うために来られた天上天下(てんげ)の真の父母であるということを悟るようになれば、天国に向かって次第に移っていくことができるのです。そうして、この楽園にいる多くの群れに、かなり組織的、体系的に原理修練会を集中的に進めています。

 そして興進様は、榮進(ヨンヂン)様に楽園世界に対する多くの部分を任せ、その責任を遂行できるように助力されています。時折、興進様は榮進様に勇気を与え、楽園世界の復帰のために集中していらっしゃいます。しかし、肉身を持った地上人が考えるほど、生易しいものではありません。それは、各自の考え方や見方が容易に変わらないからです。彼らは、地上での生の結実によって、この楽園までやって来たと思い、自らの生を自負しているからです。そして、地上で何の宗教も持たずに生きてきた人が、この楽園にとどまっている場合もあり、そのような霊人たちを伝道するのは容易ではありません。楽園という所が完全に天国となるまで、たやすいことばかりではありません。しかし、興進様は大きな抱負と自負心を持ち、楽園世界に希望を抱いていらっしゃるので、私たち食口(シック)も希望を持って、積極的に活動しています。

20001016日)

※楽園世界の下流層と、中間霊界の上流層は、ほとんど同一です。

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 次回は、「地獄の現況」をお届けします。


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