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家族の絆づくり 254
「やらないことを決める」と人生が変わる!

ナビゲーター:阿部 美樹

それって本当に必要?
 「何をやったら幸せになるか?」「何をやると成功するか?」など、多くの人は「やること」を意識して生活しています。それはそれで正しいことなのですが、その前に、それをやることが本当に必要なのかを改めて見直してみる必要があります。

 なぜかと言うと、必要のないことを一生懸命取り組んでも、幸せや成功からは遠ざかってしまう場合があるからです。

 では、やらなくていいこととは何でしょうか。

 第一に、「欠点を直そうとしなくてもいい」ということです。

 学校や職場では、欠点の少ない「何でもできる人」「バランスのいい人」を求めてきた傾向があります。ですから、不得意なものを克服することが求められました。

 しかし、社会で活躍する超一流の人は「何でもできる人」とは限りません。
 「野球が上手にできる」「絵が上手に描ける」「歌が上手に歌える」など、得意な個性を生かしているだけです。

 「得意か苦手か」という見方ではなく、「個性や独創性」に注目して、それを生かしていくことに集中するとワクワクするような喜びの人生になることでしょう。


当たり前の常識を疑ってみる!
 第二に、「一人で頑張らなくてもいい」ということです。

 「これは私が絶対やらなければならない」「絶対に参加しなければならない」と思い込んでいることでも、改めて考えると、誰かに頼めばできること、誰かに任せればできることも多くあるはずです。

 一人でやるよりもチームで行う、一人でやるよりも夫婦で行う、一人でやるよりも友達と行うなど、関係性を大切にしましょう。
 一人でやれば1日かかる仕事も、チームでやったら12時間で終わる場合もあります。連係を密にすること、気持ちや事情、能力を共有できるチームづくりに力を入れましょう。

 第三に、「その場に行かなくてもいい」ということです。

 10時の会議に参加するために会社に行く、12時の打ち合わせのために約束のカフェに行く、14時の研修に参加するために会場に行くなど、今までは当たり前だったことが空間を超えて交流できるリモート時代になり、状況が変わりました。

 ネットでも十分に会議ができます。研修会もネットで参加できます。グループでのディスカッションという意見交換や分科会の発表などもネットで行うことができます。
 ネットを使いこなせば、移動時間も短縮することができるし、遠距離の人とも手軽にコミュニケーションがとれます。

 仕事が忙しい人は、家族との交流がおろそかになる傾向がありましたが、リモートで行うようになれば、そのような問題も解決することができるかもしれません。

 このように、当たり前だと思っていたことをもう一度考え直して、時間を有効活用し、充実した人生を過ごしていきましょう。