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霊界の実相と地上生活(72)
悪なる天使世界

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第三部 天上の秘密
第一章 天使世界
二 ルーシェルが堕落したのちの天使世界

李相軒先生

悪なる天使世界
 神様が創造した天使たちのうちで、ルーシェルと共にある悪なる天使たちは、神様から受けるべき神の愛など、様々な次元の生命的要素がほとんど断絶し、ルーシェルから悪なる要素、例えば、ねたみ、嫉妬、驕慢(きょうまん)、貪欲などの要素を受けて生活するようになったのです。こうしてルーシェルを中心とした天使たちは、サタン的な要素を持った姿に変わり、神様が創造した本然の美しい姿をほとんど失ってしまったのです。言い換えれば、天使としての本然の美しい姿や、まばゆく輝くきらびやかな光彩を、ほとんど失ってしまったのです。彼らの姿は、あたかも闇のベールに包まれ、混沌(こんとん)としていました。

 そして、ルーシェルは常に自らの立場から離脱して、神様の位置で行動しながらも、いつ、どのように自らの正体がばれるかと恐れながら、不安と焦燥の中で生活しました。ルーシェルの姿がこのようであったため、ルーシェルに従う天使とその他もろもろの存在は、ルーシェルと同様に、常に不安と恐怖と焦燥の中で生活するようになったのです。そうしてルーシェルの徒党は、神様を中心とした人間が、いつか自分たちを掃滅する作戦を始めることを恐れたのです。それにもかかわらずルーシェルは、自分たちの数的な確保がなされれば、神様もどうにもできないはずだと、いたずらな考えを抱いていました。そういう中で彼らは、人類を暗闇の中に追いやり、神様を欺いて人類を苦しめてきたのです。

 このような遺憾なる事情が、今や新たなる千年の新歴史が開幕し、すっかり明るみに出るようになりました。神様は、人類のために創造した天使さえもルーシェルに渡しながら、耐え忍んでこられました。しかし、今や真の父母様の出現によって、このような神様の悲しき歴史的事情が明るみに出るようになりました。今や、ルーシェルの屈伏と同時に、最後に悪なる天使世界を本然の姿に復帰すべき責任を、私たち人間は感じなければなりません。サタン的な姿から本然の天使の姿へと復帰し、地も天もすべて神様の所有に返されるべきです。この地のどれ一つを取ってみても、神様の創造のみ手が及ばなかったものはありません。全人類と、全世界と、全地の天地万物は、すべて神様のものです。今や、このような大宇宙の中で、神様の創造性を賦与された全存在が、それぞれ固有で独特な美しい姿を顕現することのできる日が、間もなく到来することでしょう!

 その時初めて、人間と万物は、神様と和し、幸福の日々を迎えることができるでしょう。私たちはみな、その日が遠からず必ず到来するという確固たる信念を持って、神様の創造本然の世界を実現するために総力を傾けなければなりません。

2000109日)

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 次回は、「悪霊の正体」をお届けします。


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