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心情開拓
心霊を育てる生活原則(86)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

【モーセ路程】
日本の統一教会

 しかし、日本のサタンは、割合に紳士的です。日本のサタンは地方によって割合文明化しています。冗談じゃないのです。サタンが相手によって文明化しているのだから、割と摂理に対して協助するようですが、日本も程度問題であって、蕩減(とうげん)路程は迫害があるに違いないのです。復帰歴史全体を学んでみた結果、私たちはこれを蕩減しようと、神の恨みをほどいてあげようとする敵愾心(てきがいしん)がなくてはいけないということは、みな知りません。敵愾心、知らないでしょう。知らないかもしれない、いじめられないから。

 日本へ行ってみると、こちらと全然違うのは、団体で家を借りたり車をもっていたりすることです。かえって統一教会へ来たほうが、自分の家にいるより、あっちこっち見物したり、北海道から九州まで行ったりしているのです。統一教会へ来なければ、九州から北海道へ行く用がありません。だから統一教会へ来れば、素晴らしい、出世街道ではないかと思われるのです。いくら若くても23人集まれば、自動車の23台は月賦で契約できます。もう私たちはやれば、家も借りられるのです。

 若者同士、何かつくって喜んでいます。若者は、自分たち同士で何かやるのを一番喜びます。学生でも、自分たちで印刷して、新聞でも出してみたい。何か自分たち同士でやってみたいのが若い時だから、「これは素晴らしい、これはいい」と、みんなそう思って走っているのです。それで、今どっちに向かって走っているのか分かりますか。心情路程を走っているのか、蕩減路程を走っているのか、みな知らずに走っているのです。私はそう思っています。

 日本の兄弟たちは、高速道路だからいい気になって走っているけれども、蕩減道をそのまましておいて、走っているのです。蕩減の丘を越えなくてはならないのです。これは冗談話ではありません。行く道が、はっきりしていないのです。その面を探して、どの道がどうだということをよく知ったなら、大回りしてでも、蕩減道を行かなければなりません。いいようにしてはいけないのです。

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 次回は、「イエス様の家庭の状況」をお届けします。


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