2023.01.13 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第120回 優秀なリーダーになるためには何が必要ですか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「優秀なリーダーになるためには何が必要ですか?」という質問に対してお答えいたします。
「リーダーになる」という言葉を聞くと、「起業して事業を始めたい」と考えている人には興味深く、「私はリーダータイプではない」と考えている人には関心のないことかもしれません。
しかしリーダーとは、社長や会長など大きな組織のリーダーだけではありません。職場での先輩、あるいは上司もリーダー的立場になります。
結婚して子供ができれば、父母という家庭のリーダーになります。
そのように考えると、誰もがリーダーの立場になると考えることができます。
それでは、リーダーとはどのような役割を持つ人でしょうか。
リーダーには、大きく分けて三つの役割があります。
第1は、個人の目標や目的を全うすることです。
第2は、組織の目標や目的を全うすることです。
第3は、部下の育成をすることです。
これら三つのうち、リーダーのタイプによっては、個人の目標や目的に力を入れる人もいるし、組織の目標や目的に力を入れる人もいます。さらには、何よりも部下の育成を意識するリーダーもいるでしょう。
優秀なリーダーとはどのようなリーダーでしょうか。
最高のリーダーは、組織目標を達成し、自分の個人目標も達成している人でしょう。
次に、組織目標を達成したが、個人目標は未達成だという人もいます。さらには、組織目標は未達成だが、個人目標は達成した人もいるでしょう。
最も良くないリーダーとは、組織目標も未達成であり、個人目標も未達成の人のことでしょう。
いわゆる、リーダーの役割とは、組織目標を達成することであり、そのためにも部下を育てることは重要です。しかも、自分よりも優秀な部下を育てることができたとすれば、それこそ優秀な上司であり、リーダーということになります。
これを家庭に当てはめれば、親の役割とは家庭目標を達成するために子供を育てることになるでしょう。
しかも、自分よりも優秀な子供を育てることができたとすれば、それこそ優秀な親だということになります。
リーダーのタイプによっては、個人の目標を達成するのが最優先課題と考えるプレイヤー的リーダーもいます。
一方、個人の目標を徐々に縮小させつつ、組織目標を増やしていく、そのためにも部下育成は不可欠と考えるプレイングマネージャー的リーダーもいるでしょう。
職場でいえば実務担当と管理職を兼任している人であり、スポーツでいえば選手と監督を兼任している人です。
いずれにおいても良さがありますが、可能な限りバランス良く全体に責任を持つ人になっていくべきと考えます。そのために大切なことは、何を優先して活動するかです。
誰もが重要で緊急なことを最優先することでしょう。問題は、その次に何を優先するかです。
凡人は重要ではないが緊急なことを優先する傾向があります。しかし、優秀なリーダーは重要だが緊急ではないことを優先するのです。
すなわち、緊急度よりも重要度に重きを置いているということです。
特に重要なこととは何でしょうか。
それは、部下育成のための教育、さらにはリーダーとしての自己成長への投入です。これらは緊急ではありませんが、重要なことです。
このようなことを意識しながら、優秀なリーダーを目指していきましょう。