2022.12.30 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第119回 文章力を高める秘訣を教えてください
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「文章力を高める秘訣(ひけつ)を教えてください」という質問に対してお答えいたします。
人間関係を豊かにするためには、コミュニケーション力が大切です。
コミュニケーション力とは、「話すこと」を通して伝える力と、「聞くこと」を通して受け入れる力が基本です。
さらに、伝えることは話すだけではなく、文章で伝えることがあります。
メールや手紙で伝える、ブログに書き込んで伝える、雑誌に投稿して伝える、書籍を執筆して伝えるなど、文章で伝えることは有効なことです。
そこで、伝えたいことが相手に届く文章を書くための、文章力を高める秘訣を紹介します。
第1は、論理力を高めることです。
情報を筋道立てて説明するために「5W1H」を明確にすること、簡潔に、分かりやすく、印象深くまとめること、結論、根拠、具体例をまとめることなど、論理的にまとめる力を高めることです。
そのためには、メモ書きをして頭の中を整理する習慣をつけましょう。
第2は、俯瞰(ふかん)力を高めることです。
俯瞰力とは全体を見渡す力のことです。書いた文章を読み返して、流れに違和感がないか、文章量に偏りがないか、長過ぎたり短過ぎたりしていないか、抜けている内容や余計な内容はないかなどを俯瞰してみて完成度を上げることです。
そのためには、いろんな文章を読んで文章の流れを研究してみる必要があります。
第3は、注意力を高めることです。
細かい表現にこだわったり、書いた文章にミスがないかチェックしたりするときに必要なのは注意力です。
俯瞰して見ることが「鳥の目」だとしたら、注意して見ることは「虫眼鏡」だといえます。
誤字脱字などのミスがないかなど、繰り返し読んでチェックすることが大切です。
第4は、表現力・語彙(ごい)力を高めることです。
表現力とは、物事をしっかり観察して五感で感じ取ること、表現するために必要な言葉を集め、選択し組み立てることです。
そのためには表現する語彙力が必要です。見て聞いて感じたことをアウトプットする言葉を増やす努力をしましょう。
第5は、想像力を高めることです。
文章を読む人を想像して、理解できる言葉か、読みやすい文章か、難しいと感じる表現はないか、特定の人を傷つける言葉がないかなどを考える能力です。
そのためには、伝える対象はどのような年齢層なのか、何を求めているのか、どんな知的レベルなのかなどを知り、文章を読んだ反応を想像するように習慣づけましょう。
第6は、発想力を高めることです。
文章のテーマや展開を考えるときには発想力が必要です。
発想力の高い人の文章は、テーマが興味深く面白そうだ、エピソードが感動的である、意外な展開で刺激的である、表現にユーモアがあるなど、文章が一味違うものです。
そのためには、日々の生活の中でどれだけインプットとアウトプットの機会をつくるか、どれだけ感じて考えるか、見聞きしたことや自身の経験、調べたことをどんな視点で切り取るかなど、常に感性豊かなアンテナを立てる姿勢が必要です。
このような六つの能力を高める努力を心がけ、文章力を伸ばしていきましょう。