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勝共思想入門 20

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「勝共思想入門」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 同書は、40日研修教材シリーズの一つとして、1990年に発行されました。(一部、編集部が加筆・修正)

光言社・刊

第五章 歴史の見方

二 科学主義の立場

 マルクスの唯物史観が、また、マルクス主義全体が多く人々の心を動かし、人々を行動に駆り立ててきたことの主な要因は、科学的に感じられるということです。

 科学的であることは真理の絶対条件である、という考え方があるので私たちの頭はそれに完全にとらわれているのです。ですから、少し科学的立場らしく思われるものは、そのまま真理として受け入れてしまうきらいがあります。

 マルクスは、自分の考えを「科学的社会主義」と呼びました。日本共産党の教科書もまた、同じ名称です。科学的であることを誇りとし、科学的であることによって人々の心をつかもうとし、科学的であること、つまり、歴史を原因・結果の法則、必然的法則で説明することによってすべての解明ができたと思い込んだのです。

 すべての現象を因果関係で説明できる、必然的法則で説明できるというような考え方を「科学主義」の立場を呼んでいますが、マルクス主義は正にそうであったといえます。

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 次回は、「人間不在の歴史観/唯物史観の典型例はない」をお届けします。

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