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中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

17回 子女を導ける父母となるために~夫婦一体化のポイント③

(中和新聞 2021年4月5日 通巻1450号より)

 天の願いである二世圏の復帰を進めていくためには、夫婦の一体化が鍵となります。そこで、どのようにしたら夫婦が神様の願われる形で一つになれるか、そのポイントを、蝶野知徳・家庭教育部長に解説していただきました。今回はその最終回です。(詳細は『祝福家庭』102号〈2021年秋季号〉をご参照ください)

 祝福を受けた夫婦(以下、祝福夫婦)が一つになるための生活のポイントを5つに分けて解説しています。

 第1回は、環境の美化侍り合う生活(前編)について、第2回では、の後編と、言葉を大切にする生活について解説しました。

 最終回となる今回は、触れ合う生活と共に精誠を尽くす生活です。

❹触れ合う生活

触れ合う喜びと恩恵
 肉身のある地上生活は、霊人体の感性を高めることのできる期間でもあります。夫婦が寄り添い、スキンシップなど、肌で触れ合うことを通して心を通わせる喜びは、神様からのプレゼントです。

 触れ合うことでしか得られない幸福感を知っている夫婦は、いつも触れ合っていたいと思うようになり、それによって自ずと心も一つになっていきます。

 人間は、幸福や安心感を感じると、「オキシトシン」というホルモンが脳内の視床下部等で分泌されます。このホルモンは、信じ合っている、つながっている、満ち足りている、といった状態にあると、安らぎの気持ちで満たしてくれるホルモンで、主に優しく触れ合うことを通して分泌されると言われています。

 夫婦においては、寄り添って座る、手をつなぐ、腕を組む、肩を抱く、体に触れながら話す、ハグをする、キスをする、一緒にお風呂に入る、などの行為が、心をより強く結びつけてくれます。

 オキシトシンは、人の心を穏やかにし、人と人を結びつけ、一つになりたいという気持ちを強くさせる働きがあるため、さらに触れ合いたくなるという、好循環を生じさせてくれます。

 不特定多数の異性を対象にした恋の感情や、恋敵に勝ったときなどにおいても、ドーパミンという快楽を感じるホルモンが分泌されますが、オキシトシンは、特定の相手との絆をより深めて、その一体感の中で信頼と安心感を促してくれるものです。

 愛情ホルモン、別名「絆」ホルモンとも呼ばれています。

 このホルモンの存在には、夫婦はいつも触れ合っていなさい、いつもそばにいなさいという、神様の創造の意図を感じます。


夫婦生活の重要性
 このようなことからも、「夫婦の性生活」がいかに重要かが分かると思います。

 性の関係は夫婦だけに許されています。夫婦は性の関係を通して愛を築く唯一の関係です。たとえ、日常生活でさまざまな誤解やズレがあったとしても、お互いがその喜びの中で、それらを溶かし合って一つにしてくれる素晴らしいものです。

 性生活は、夫婦の愛と絆を強め、確認していく重要なものです。神様の恩恵です。無視をせず、年齢や身体的な事情に合わせて二人で話し合いながら、築き上げていってほしいと思います。

❺共に精誠を尽くす生活

 「精誠」の目的は一つになることです。「精誠」を尽くすことで、個人においては心と体が一つになっていき、神様と私も一つになっていきます。

 祝福夫婦においても、同じみ旨の目的のために「精誠」を尽くすとき、心が一つになっていくのです。

 ただ、夫婦の一体化は、「子女を祝福に導くため」だけのものではありません。祝福夫婦は、永遠の理想相対で永生をかけた貴い関係です。

 子女に願いをかけることだけが父母の愛ではありません。愛で一つになった父母の姿を見せてあげることも、父母の愛なのです。

 それを信じて待っている子女の本性を忘れないで、天に祝福された本物の夫婦になることを目指していきましょう。

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 次回は、「国際祝福の意義①」をお届けします。

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