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家族の絆づくり 248
「行動」を変えれば、「思考」が変わる!?

ナビゲーター:阿部 美樹

体を動かすと心も動く
 「思考が変われば、人生が変わる」ということを聞いたことはありませんか。
 物事の見方・考え方を変えることが行動や環境を変える動機になったり、きっかけになったりするということです。

 しかし反対に、「行動すれば、気持ちが変わる」「環境を変えると、気持ちが変わる」ということもあります。

 家のごみを捨てて整理整頓を徹底しきれいにすると、心までスッキリしてやる気が出てくることがあります。
 心の中に不安があったとしても、行動してみると不安や疑念が消えたり、新たな知恵が湧いたりすることもあります。

 このように、「思考が行動を変える」だけでなく、「行動が思考を変える」ことがあるということです。
 これは、心という「性相」と体(環境)という「形状」が相対関係だからです。

 そのように考えると、自分のためであり、必要なことだと思えたことは、心に行動する準備が整っていなくても、とにかく行動に移すことが大切です。

 行動に移せば、自然と心が思考に近づいて没頭することが可能になります。
 没頭するにつれて、頭の中の不安や葛藤などの否定的な思いが消え去っていくこともあります。


「不快」「不確実」「不利益」は幸せの踏み台
 基本的に、心の底から成したい成果や誇れる経験は、簡単に手が届く安全圏内にはありません。
 ある程度の努力や痛み、困難を伴ってこそ、「価値あるもの」を得ることができることでしょう。

 まさに、行動するときには、「不快感(苦痛)」「不確実(不安)」「不利益(リスク)」という真っ暗なトンネルに入るような状況が必ず伴います。
 しかしこれは、人生の阻害要因ではなく、成功のための踏み台であり、階段であると捉えて受け入れたらどうでしょうか。
 そのときに、立ち止まることなく行動し続けるならば、実りを結ばせることができることでしょう。

 人生で分かっていることは、今後「うまくいくこと」と「うまくいかないこと」があるということだけです。
 そして、うまくいかないことの方が多いのですが、その時「諦める人」と「諦めない人」に分かれることです。

 結論的に言えば、「諦めない人は必ずうまくいく」ということです。
 「不快」「不確実」「不利益」におびえるよりも、むしろよくあることと「大らかな心」で受け入れて「楽しむ」ことが必要ではないでしょうか。