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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第113回 健康寿命を延ばす食生活の秘訣を教えてください

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「健康寿命を延ばす食生活の秘訣(ひけつ)を教えてください」という質問に対してお答えいたします。

 厚生労働省は「国民の5人に1人は糖尿病またはその予備軍である」と発表しています。

 人が500人集まれば、その内の100人が糖尿病またはその予備軍だということは、大変な数です。
 生活習慣病の代表であるがんにかかる人は、男性が60%、女性は45%となっていますから、国民の2人に1人です。

 そして3人に1人はがんで死亡しています。このような結果として、かかっている医療費が年間約40兆円近くになっているのが日本の現状です。

 日本人の寿命が延びたといっても、人生の最後の10年前後は不健康な状態で過ごしているといわれます。
 生活習慣病は、生活習慣がつくり出している病気です。

 解決の道は、一人一人が自分の生活習慣を変えるしかありません。
 悪い生活習慣には、運動不足、睡眠不足、過度な喫煙・飲酒などがありますが、最も大きな影響を与えるのが、「食生活(食習慣)」です。

 食生活で気を付けるべきことを三つ紹介します。

 第1は、甘い物や極度に精製された食品を控えることです。

 炭水化物には「単純炭水化物」と「複合炭水化物」があります。
 単純炭水化物は砂糖や果物、乳製品、蜂蜜、チョコレート、ケーキなど「甘い物」です。多量に摂取すると、血糖値が急激に上昇し体脂肪を合成するので、太りやすくなります。

 複合炭水化物とは、主には多糖類のでんぷんであり、ご飯や小麦、ジャガイモなどに含まれています。

 特に、甘みが多い単純炭水化物を取り過ぎると糖尿病になる可能性が高くなります。

 また、食品は「精製食品」と「未精製食品」に分けることができます。精製のメリットは不純物を取り除き、品質を安定して管理し、大量生産することができることです。

 デメリットは、多くの有用な栄養成分が失われることです。白い砂糖をはじめ、塩、米、小麦など安さを求めて過度に精製されたものばかり食べないで、精製されていないより自然なものを求めてください。

 第2は、食品添加物が入った加工食品を控えることです。

 安い食品は、素材そのものが劣悪で、大量の化学物質を使用されているという場合が多くあります。

 化学薬品や化学物質を使うと商品を安く提供できますが、消費者の体には多くのデメリットがあります。
 中長期的に見ると、生活習慣病になるリスクがあります。

 コンビニの食品などは手軽に購入できるので便利ですが、化学調味料を使った加工食品が多いことを忘れてはいけません。
 時間がないからといって、ファストフード店での食事が多くなったり、カップ麺で食事を済ませたりすることが多くなるのは要注意です。

 第3は、外食の揚げ物を控えることです。
 レストランでは半調理済みの冷凍食品を温めたりするだけで出すことがあります。それには肉料理など揚げ物が多くなります。コストを下げるために、揚げ油も使い古しや格安の油を使うことがあります。

 人体に有害で安価な油脂や、トランス脂肪酸を大量に含むショートニングを使っている場合もあります。
 どんなに新しい油を使ったとしても、オリーブ油以外、揚げた時点で激しく酸化し、過酸化脂質まみれの可能性があります。

 このようなことを参考にして、改めて食生活を見直し、健康寿命を延ばす意識を持ちましょう。

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