2022.11.11 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第112回 健康に良い水の飲み方を教えてください
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「健康に良い、水の飲み方を教えてください」という質問に対してお答えいたします。
「健康のためには水を多く飲んだらよい」という話を聞きますが、「水分の摂り過ぎが病気をつくる」という話もあります。
両者は矛盾した話ではなく、適量の水を適切に飲むことが健康な体を維持できるということです。
水の主な働きには、食事の中に含まれる栄養素を吸収しやすいように溶解する、水分を含む血液やリンパ液を通して体内の物質を細胞まで運搬する、老廃物を排出させる、さらには体温を一定に保つ役割などがあります。
水を飲むことの健康効果としては、第1に代謝をアップさせ、痩せ体質をつくる。第2に血液をサラサラにする。第3に消化機能を向上させる。第4にシワやシミを防ぎ、肌の潤いを保つようにします。
このような効果のある水を小まめに飲む習慣を定着させましょう。
寝る前、起床時、スポーツの前後、入浴の前後など、喉が渇く前に水分を補給することも大切です。
水分といっても砂糖の入ったジュースを多く飲むことは、糖尿病、肥満、虫歯、肌荒れ、便秘などを引き起こす可能性があります。
また、コーヒーでも水分補給が可能です。コーヒーにはカフェインや抗酸化物質が含まれており、脂肪燃焼効果や活性酸素を相殺する効果が期待できます。
しかし、コーヒーを飲み過ぎると、利尿作用もあり、多くの水分を排出してしまうデメリットもあります。
ですから、水分補給のメインとして最適なのは「水」です。
また、普通の水だけではなく、砂糖の入っていない「炭酸水」も有効です。
最近は、炭酸が炭酸風呂や炭酸ヘッドスパなど美容と健康に効果があると注目されています。
炭酸水を飲むと血流が促進される、肌がきれいになるといわれています。さらには、食事前に炭酸水を飲むと炭酸ガスで胃を膨らませるので、普通の水よりも食欲が減り、食べ過ぎを防ぐことができます。
また、炭酸水は胃酸の分泌や消化を促進させるので便秘解消にも有効です。
炭酸の刺激は脳を覚醒する働きもあるので、退屈さや眠気を感じさせないなど、覚醒度アップ、集中度アップにも良いことでしょう。
それでは、1日に水をどれくらいの水を飲んだらよいのでしょうか?
年齢や体重によって異なりますが、厚生労働省によると成人が1日に必要とする水分量は2.5リットルです。
約1リットルを食品から摂取し、体内でつくられる代謝水が約0.3リットルですから、残りの1.2リットル程度は飲料水から確保することが必要です。
しかし、日本人を対象とした水の摂取量について、信頼度の高い研究が乏しいので、さまざまな主張があるのが現状です。
水分が不足すると、熱中症、脳梗塞、心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスクの要因にもなりますが、水分は摂れば摂るほど良いわけでもありません。
水分の摂り過ぎは「水毒」となり、不調や病気の原因になることもあるので気を付けなければなりません。
特に、水分を一度に大量に摂取すると、腎臓での処理が追いつかず、体内の塩分濃度が薄まり、低ナトリウム血症という症状に陥ります。
体温が下がり、体を冷やします。腸や腎臓の機能が低下し、免疫が下がり、水太り、内臓への負担などで発病につながることもあります。
このような点を考慮して適正な水分補給を行い、健康を維持しましょう。