2022.11.04 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第111回 思いどおりにいかず、いつもイライラしています
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「思いどおりにいかないことが多く、いつもイライラしています。もっと平安な心になるためにはどうしたらよいでしょうか?」という質問に対してお答えいたします。
思いどおりにいかないイライラの解決の道は二つしかありません。
第1は、何事も思いどおりに、願いどおりに完璧に成就することです。
第2は、何事が起こってもイライラしないように心をコントロールすることです。
現実的に考えれば、第1の何事も思いどおりすることは不可能に近い内容です。
例えば、「家族が思いどおりに動いてくれない」「きょうは晴れてほしかったのに大雨が降ってしまった」など、自分の力ではコントロールできないことはよくあることだからです。
しかし、心の中では「イライラしている原因は、思いどおりにいかないからだ」「思いどおりにいけば、心は平安になるのに…」と思考しやすいものです。
大切なことは、「自分でできないこと」と「自分でできること」を分けることです。
さらには、自分でできることに意識を集中すると同時に、その中での優先順位を付けて行動することです。
そのように考えると、自分でできることはイライラしないように心をコントロールすることではないでしょうか。
では、イライラしないように心をコントロールするためには、どのようにしたらよいでしょうか。
まずは、イライラしないようにするというネガティブな表現ではなく、平安な心になるというポジティブな表現に変えることが必要です。
なぜかというと、イライラしている自分をイメージしてからそれを打ち消すように「しないように」と考えても、イメージはイライラしている姿が鮮明に残ってしまうからです。
「失敗しないように」と考えても失敗ばかり考えやすいように、否定形では脳が明確に認識できないからです。
ですから、「平安な心」だけをイメージした方が効果的です。
では、思いどおりになったときは平安な心になるのは簡単ですが、思いどおりにならなかったときは、どうしたらよいでしょうか。
思いどおりになることが善の結果であり、思いどおりにならないことは悪の結果と考える「善悪思考」は、原理的ではありません。
思いどおりになることは陽の結果であり、思いどおりにならないことは陰の結果と考える「陽陰思考」が大切です。
物体には光が差したら、日当たりの陽と日陰の陰に分かれることは、神が創造された自然の法則です。
冬場では日陰は「寒く冷たい」と敬遠されますが、夏場では「涼しく心地よい」と好まれます。陽にも陰にも肯定的な価値があるということです。
同じように、陰の結果は、一見好ましくない結果のようですが、見方を変えると「試練と訓練のための結果」であったり、「成長と転機のきっかけ」であったりします。
全てに「肯定的な意味がある」「価値がある」と考えて受け入れることが大切です。
そのように、「陽の結果」であっても、「陰の結果」であっても、常に受け入れる承認の姿勢でいるなら、平安な心を持続できることでしょう。
また、平安な心という「性相」をしっかりと確立すれば、それに似た表情や姿としての「形状」が現れてくることでしょう。
このように、陽陰の二性性相のバランスを取って「平安な心」を定着させていきましょう。