2022.10.28 22:00
【テキスト版】
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第110回 嫁姑問題で悩んでいます
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「嫁姑(しゅうとめ)問題で悩んでいます。何か良い解決方法はありますか?」という質問に対してお答えいたします。
結婚すると配偶者の家族との付き合いも多かれ少なかれ生じます。
その中でも嫁と姑の関係が難しくなることがあります。
嫁姑問題が起こる理由は、以下の五つが考えられます。
第1の理由は、姑が子離れできていないことです。
息子が結婚してからも面倒を見ようとして密接に関わっていく場合、思いどおりにいかないと「大事な息子を奪った嫁」という思いになり、嫁への風当たりが強くなることもあります。
第2の理由は、姑の子育てへの過干渉です。
夫婦に子供ができたことがきっかけで嫁姑問題が起こることがあります。
「もっとこうした方がいい」と口を出すことで嫁がイライラして関係が悪化することもあります。
第3の理由は、姑の家事への過干渉です。
今まで家事を取り仕切っていた姑からすれば、家事も「こうすべき」「それでは駄目」と感じて姑が嫁に干渉し過ぎる場合があります。
第4の理由は、嫁の実家での親子関係の課題が嫁ぎ先でも影響することです。
嫁自身が実の親に対して反発心や嫌悪感を持っていると、どんな姑であっても同じような気持ちが出てくることがあります。
これは姑というよりも嫁の心の姿勢や態度に問題があるということです。
第5の理由は、生活習慣や価値観の押し付けです。
食事やトイレ、入浴の仕方、言葉遣いやあいさつ、お金の使い方、同居の場所や住宅に関する考え方など、物事の考え方や価値観の違いから、相手に自分の意見を押し付けてしまう場合があります。
このような嫁姑問題を解決する方法は何でしょうか。
第1の方法は、互いの違いを受け入れることです。
互いに育った環境が違います。個性や考え方も違いますから、簡単に一つになることはできません。
どちらが正しく、どちらが間違っているのかという善悪思考ではなく、互いに受け入れる承認思考で相手を受け入れる方が心を楽にすることができます。白か黒かと決着をつけようと思うとストレスになります。
第2の方法は、互いに自分の立場を離れて第三者の立場から見ることです。
当事者意識で見つめると感情的になりますが、第三者の立場から見ると冷静に客観視できるので、解決方法が見えたりします。
さらに、この家庭を見つめる神の立場から見つめると、本然の親心で見つめることができます。すると、本心からの思いやりの心で接することができることでしょう。
第3の方法は、夫婦の関係を深めることです。
父親と息子を抜きに姑と嫁が言い争うようになる前に、互いの夫婦がよく話し合うこと、理解し合うことが大切です。
嫁にとっては、夫婦がよく話をすることで、夫が二人の仲介をすることができることもあります。
夫婦の信頼関係を深めることで、姑も嫁もそれぞれが心に余裕と相手を受け入れる思いやりを持つことができることでしょう。
第4の方法は、適度な距離・時間をおくことです。
理解し合うことが簡単ではない場合は、ストレスを感じない程度に距離や時間をおくことも有効です。
例えば、二世帯住宅で適度にプライベートを保つこと、近所に住んで1週間に1~2回程度の交流をすること、「今日は3時間しか時間がない」と言ってから交流するなどのように、距離や時間をおくことです。
同居の場合、朝食の準備は嫁が責任を持ち、夕食の準備は姑が責任を持つなど、責任を分担する工夫も有効です。
このような方法を参考に、心地よい関係性を維持できるように心がけてみましょう。