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新 堕落性の構造 54

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

15. 妻を虐待する夫の背後は堕落天使長

◉解決に同情は禁物
 では解決はどのようにしたらよいのでしょうか。まず第一に、エバは天使長の言葉にだまされましたので、妻は夫の言葉にだまされてはいけないのです。「もう二度とこのようなことはしないから」と夫に頭を下げられると、妻はホロリとして信じたくなるものです。しかしいくら言葉で謝っても、心からの悔い改めと、それを償う行動が伴わなければ、それを受け入れてはいけないのです。

 悔い改めもしないのに打ちしおれている夫を見て、同情してしまうと、妻は夫のすべての悪運を背負い込まされて、もっとひどい目に遭うようになります。ですから自分が何か失うことを恐れてはいけません。きぜんとして過去の悪因縁を断ち切る勇気が必要です。

 次に、エバは天使長から誘惑されたときアダムに相談し、神に報告すべきでした。妻から見てアダムとは夫のことではありません。夫は天使長です。アダムとは、自分を救ってくれる救世主、すなわちメシヤのことです。堕落世界では、すべての男性はアダムの立場には立っていません。アダムとは完成した男性を意味します。完成した男性とはメシヤをいうのです。だから暴力を振るわれる妻には、メシヤがいなければ解決の道はないのです。

 それと重要なことは、神に相談せずに堕落したので、逆に神を求め、神を信じることによって解決の道が開かれてくるのです。神を探し、メシヤを求めていく以外に根本的解決はありません。責任のもてない人に頼ったり、自分なりにやってみても、一時的に収まるように見えるだけで、本質的には解決できず、いたずらに時を失い、事態を悪化させるだけです。どうか夫の暴力に泣く女性たちよ、真剣に救いを求めてください。解決はあります。

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 次回は、「日本全体がいじめ体質」をお届けします。


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