スマホで立ち読み Vol.13
『幸福な人生には原則があった』13

入山 聖基・著

(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)

 『幸福な人生には原則があった』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週水曜日にお届けします。

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第2講座 創造原理と人生の目的

人生の目的

 聖書には、神が最初の人間であるアダムとエバを創られた後に下さったみ言(ことば)が書かれています。

 「神は彼らを祝福して言われた、『生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。……地に動くすべての生き物とを治めよ』」(創世記1章28節)

 生めよ、ふえよ、治めよという三つの祝福を下さったので、これを「神の三大祝福」といいます。
 それは三つの理想、すなわち人間の生きる目的を示しているのです。

 第一祝福は、「生めよ」です。英語の聖書で「Be Fruitful」と表現されているように、一人の人間として成熟しなさいという意味です。

 神を中心に心と体を一つにし、神に似た個性を結実させることです。心と体が一つになるとは、本心の思うとおりに体が動くことであり、そうなってこそ生まれもった個性が完成されるのです。これを「個性完成」と言います。

 人は充実した人生を送るために、仕事やスポーツ、芸術など、さまざまなものを習得しようとします。本心で思い描くように体が動くようになるには、反復と鍛錬が必要でしょう。これが心と体が一つになるということです。それが完成レベルでできる人をその分野の「マスター」といいます。

 人生の目的は、「愛のマスター」になることです。思いどおりに人を愛せるようになる愛の人格完成を成すことなのです。人は神から与えられた個性の価値を知り、それを発揮して、人を愛し、愛の人格を完成していくのです。

 第二祝福は、「ふえよ、地に満ちよ」、すなわち「家庭完成」です。

 神を中心に夫と妻が愛で一つになれば、そこに子供が生まれます。夫婦は父母となり、愛で子供を育んでいきます。家庭で父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟姉妹の愛を体験し学んでいくのです。ですから、家庭は「愛の学校」なのです。

 第三祝福は、「……治めよ」です。それは、神を中心に人間と自然界が一つになり、理想的な生活環境を創ることです。これが「天国完成」です。人間は誰もが良い家に住み、良いものを食べ、良い服を着て生きたいと願いますが、それもすべて神から与えられたものなのですから、共に分かち合って生きていくことを学ばなければなりません。

 このように、人生は愛の完成を目的として、「個性完成」、「家庭完成」、「天国完成」という三大祝福の実現という目標に向かって生きていくのです。これが神と人が共に喜び、幸福を感じることができる「創造理想」なのです。

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 次回は、「人間の構造と霊界」をお届けします。お楽しみに!



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