家族の絆づくり 244
長生きする人の特徴

ナビゲーター:阿部 美樹

健康を大切にするだけでは長生きできない!
 人は誰もが健康な状態で長生きをしたいと願います。では、長生きの人はどのような特徴があるでしょうか。
 それは、基本となる「食事」「運動」「睡眠」などを大切にして健康を心がけている人だけではありません。

 長生きの人は、「生きがい」「生きる目的」を持っているという特徴があります。
 『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(西剛志・著/アスコム)という書籍では、「何歳になっても生きがいがあるだけで脳は大きく変化する。生きがいのある人は、そうでない人と比べると脳が若々しく保たれ認知機能が高い」と説明されています。
 逆に、生きがいがない人は若くても老化が早いということです。

 生きがいを持っている人は、「やりたいという意欲」を持っています。「成したいという願望」や「できるという信念」、さらには「楽しいという楽観力」を持っていることでしょう。


長生きする性格とは?
 また、生きがいを持ち長生きする人を見ると、さらに次のような特徴があります。

 「ストレスを抱え込まない前向きな性格」「笑顔をふりまく楽しい性格」「『ありがとう!』が口癖」「趣味や役割を持っている行動的な性格」などです。

 生きがいはマラソンで例えるなら、「ゴール」です。マラソン選手は最善を尽くしてゴールに飛び込むことを目指します。しかしどこにゴールがあるのか、どれだけ走ったのかが分からない状況で走れば、不安になり、苦しみも増し加わり、最後まで走ることが困難になるかもしれません。
 まさに、ゴールという目的を持つことが重要です。

 目的を持つことは心と体に大きな影響を与えるということです。ですから、「もう年だから」ではなく、どんな年になっても「人生これから!」という心の若さが必要なのです。
 人生100年時代ともいわれますが、常に純粋さと新鮮さを持って人生を楽しみながら生きていきましょう。