2022.11.09 17:00
中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現
毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
同コンテンツは『中和新聞』2017年4月から連載中のシリーズです。
第11回 祈りこそ最も威力あるもの①
真の父母様は「常に、祈りの生活をしなさい」「祈りは呼吸するのと同じである」(『御旨の道』祈祷)と語っておられます。このコーナーでは、阿部美樹・第1地区修練所所長(前家庭教育局長)の解説「『祈り』こそ最も威力あるもの」を基に、信仰生活の基本である「祈り」について、4回に分けて学びます。(詳細は、『祝福家庭』98号〈2020年秋季号〉をご参照ください)
祈りの目的─神様との親子の関係を回復
私たちが信仰生活をするうえで必要不可欠な3要素は、「祈祷」と「み言」と「実践」です。地上生活で呼吸と食事と運動が健康的な生活の基本であるように、霊人体の成長と神霊的な生活のためには、「霊的呼吸」の祈祷と「霊的食事」のみ言、さらには「霊的運動」とも言える、ために生きる実践が重要です。
その中でも、「天の父母様(神様)との対話」である「祈り」は、人間のみに与えられた特権であり、能力です。人間のみ、神様と直接、意思を交わし合い、心情を交わし合うことができるのです。ですから、祈りこそ人間の成しうる最高の業であり、人間らしく生きるための核心ではないかと思います。
祈りは、失われた神様との本来の親子関係を回復していくためであると同時に、サタンを分別し、サタンとの関係を断つためにも必要です。祈りを通して、汚れた心を浄化させることもできます。正に、「本来の良心基準」を取り戻して精神統一をすることができるということです。
また、さまざまな悩みや課題を乗り越えるとき、掲げた目標や願いを実現するときなど、創造目的を完成させるためには「祈りの精誠」が必要です。
祈りの内容─願い事ではなく孝情を捧げる
堕落人間の祈りは、「~してくださいませ」「~になりますように」という願い事が多くなる傾向があります。これは「僕(しもべ)の祈り」「幼子の祈り」です。その動機は「自分」のためです。
神様との心情的な親子の絆を結ぶためには、「孝情の祈り」が大切です。孝情の息子・娘の祈りの動機は、自分ではなく「神様」です。
「神霊の世界に入って祈るなら、まず神様のために祈らなければなりません。主人に会う時間なので、主人の福をまず祈らなければなりません。……神様のために祈ってこそ、歴史的な神様の心情が分かります」(天一国経典『天聖経』第11篇・第2章・第1節・13)
◆感謝の祈り
孝情の信仰生活の基本は「感謝」であり、祈りにおいても、神様の深い愛に対して「感謝」することが最も重要です。どんなに大変なこと、悩んでいることがあったとしても、感謝の祈りを捧げていくのです。いくら願わない出来事だとしても、その背後に私たちの愛の成長のために与えた神様の摂理があるからです。
◆報告の祈り
本来は、「善なる実績報告」を、神様に栄光と喜びでお返しすることが望ましい祈りです。言葉だけでなく、実践して報告し、報告したことが実績として残るのです。
しかし、いつも「善なる実績報告」ができるわけではありません。そういう場合は、現実に抱えた課題や問題、困難などであっても、率直に、素直に報告していきます。正直に打ち明けていく姿勢をこそ、神様は喜ばれます。
◆悔い改めの祈り
何か問題や課題に直面したときに、「何が原因なのか? 誰が問題なのか?」という「犯人捜し」をする場合があります。しかし、信仰者にとって最も大切なのは、「責任心情」を持つことです。
全ての出来事に対して、「私の心の反映である、相対基準である」と見詰めて、自分自身を変化させよう、成長させようとする「悔い改め」の姿勢こそ、天一国主人になる姿勢です。
◆執り成しの祈り
病気になった人の快復を願って祈ること、困難に直面して苦しんでいる人が乗り越えられるように祈ること、神様の前に友人が犯した罪の赦しを請い求めることなど、周りの人のために捧げるのが「執り成しの祈り」です。伝道したい人のために「神様との出会い」や「み言との出合い」のために祈りを捧げるならば、不思議な巡り合わせの中で伝道されることが多くあります。
◆願い求めの祈り
個人や家庭のことから、国や世界のことまで、あらゆることに及びますが、自分が願い求めていることを神様に訴えるのが「願い求めの祈り」です。
結果を求めるだけの祈りではなく、「私に絶対変わらない信仰を与えてください」「絶対的な知恵を与えてください」「完全な愛を与えてください」と祈るなど、自己の責任分担を果たせるように精誠を捧げる姿勢が重要です。
◆決意の祈り
神様の恵みを得て、再び出発できることを感謝し、「きょう1日(あるいは1週間、1か月間)、新たな気持ちで頑張ります」という決意を神様に伝えます。その決意を神様は覚えていらっしゃるので、祈った私たちも決して忘れたり、変わったりしてはいけません。
祈りは、「神様との約束」でもあります。「神様を信じる」精誠を土台に、「神様から信じられる私になる」ことが信仰生活です。「この道をどんなことがあっても行きます」と決意した誓約を、孝情の動機で果たす私たちになりましょう。
真の父母様のみ言を紹介します。
「先生は、祈りが最も威力のあるものと信じています。不可能を可能にすることができるからです。……『自分自身のために祈ってはいけない』というのが先生の教えです。自らの使命のために、そして他の人のために、また自分の祈りが慰労の言葉として神様に伝えられるようにしなさい、と教えています」(同 第8篇・第2章・第4節・19)
「祈祷は、必ず成し遂げられます。祈祷することによって力を受けます。祈祷することによって、今後この問題がどのように展開していくのかという展望が、すべて教えられるというのです。……祈祷は御飯を食べることよりも重要だ、ということを知らなければなりません」(文鮮明先生御言選集104-111~112)
---
次回は、「祈りこそ最も威力あるもの②」をお届けします。
◆ ◆ ◆
※『中和新聞』のご購読は「ネットワン会員」「ファミリー会員」(光言社)にご登録いただくことで可能です。