中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

12回 祈りこそ最も威力あるもの②

(中和新聞 2021年6月15日 通巻1367号より)

 真の父母様は「常に、祈りの生活をしなさい」「祈りは呼吸するのと同じである」(『御旨の道』祈祷)と語っておられます。このコーナーでは、阿部美樹・第1地区修練所所長(前家庭教育局長)の解説「『祈り』こそ最も威力あるもの」を基に、信仰生活の基本である「祈り」について4回に分けて学びます。(詳細は、『祝福家庭』98号〈2020年秋季号〉をご参照ください)

祈りの実践─親なる神様の深い愛に触れる

◆3つの敵
 祈りには3つの敵があります。

 第1の敵は、「祈らないこと」です。祈りは大切だと誰もが分かっていても、それを実践することは簡単ではありません。神様との対話だとしても、神様の声が聞こえない、祈りが聞かれているのだろうか、答えてくださった実感がない、なかなか効果がない、などの不信感を持ちやすいものです。その結果、大切なことだと分かっていても、祈らない生活に陥る可能性があります。まず、信じて求める姿勢を持って実践することです。

 第2の敵は、「マンネリ化」です。祈りに対する新鮮さや純粋さ、切実さを失うと、形式化し曖昧になってしまいます。

 第3の敵は、「継続しないこと」です。一時的に熱心に祈ることができても、継続することは簡単ではありません。信仰生活は、ある一瞬の時だけでなく、ある一定の期間を継続する「精誠」が必要です。

◆祈りは「祈闘」
 祈りは神様との対話ですが、それを邪魔する勢力が存在します。その勢力の主体はサタンであり、サタンの支配下にある悪霊人です。祈りを通して神様に通じることを諦めさせ、Uターンさせようとサタンは働いてきます。サタンの妨害をいかに突破するかが、祈りを突破していく秘訣になります。

 サタンの妨害の第1「眠気」です。祈っていくと、まずやってくるのがこれです。不思議なことに、祈り始めると眠くなり、祈りをやめるとスッキリする現象があります。

 第2「雑念」が湧いてきます。あることを祈っているはずなのに、ふと気がつくと、全然関係のないことを考えているのです。祈りが雑念で紛らわされてしまっているわけです。

 第3「不急の用事」を思い出します。祈っている途中で、「そういえば、あの人に電話しなければいけない」「洗剤を買ってくるのを忘れた」など、祈りと全く関係のない用事を思い出して、祈りが散漫になったり、祈りを途中で切り上げて、その用事をしようとしたりします。よく考えると、少し遅れても全く影響のないことなのですが、サタンにやられてしまっているわけです。

 第4「重圧感」という形で来ます。祈っていると、ある霊的な圧迫感が来て、何かいたたまれないような気持ちになり、早く祈りを終えたい、早くこの場を去りたい、という思いに追い込まれます。

 第5「焦燥感」です。「祈っても通じないのではないか」「祈るよりも行動したほうがよいのではないか」「集中できなければ、祈っても意味がないのではないか」など、さまざまな葛藤が湧いてきてイライラしてきます。

 このような形で、サタンは私たちを妨害してきます。その目的は、私たちが神様に通じようとすることを諦めさせるところにあるのです。

 なぜなら、飢え渇ききった私たちの魂がひとたび神様に出会い、生きて働く神様、心情の神様、親なる神様の深い愛に実感として触れたとき、もはやいかなるものをもってしても、その神様と私との関係を引き裂くことはできないと、誰よりも知っているのがサタンだからです。私たちに神様の心情を知らせず、親の愛を味わわせないために、サタンは働いてくるのです。

 「祈祷するのはサタンを屈伏させるためです。サタンを追放することが問題です。神様と直接一つになってサタンを追放しようというのです。人が良心を中心として完全に一つになれば、サタン以上の位置に上がっていきます。堕落したアダムとエバ以上の位置に上がっていくので、サタンを追放できるというのです」(文鮮明先生御言選集275~309

◆具体的な闘い方
・絶対に眠らない
 絶対に眠らないことが第1の努力目標です。疲れているときであればあるほど、立って祈るなど、眠らないための具体的な工夫が必要です。

・力の入る姿勢で祈る
 祈りには闘う姿勢が必要なので、膝をついて頭を下げて祈るなど、力の入る姿勢で祈らなければなりません。

・渾身の力で、切実な心情で祈る
 姿勢が大事であるとともに、霊肉合わせて渾身の力を込めて祈ることが必要です。切実な心情をかき集め、「天の父母様」と呼びかけるのも万感の思いを込めます。集中すればするほど早く突破口が開けて、深い祈りに入っていけるからです。

◆3つの注意点と克服
 第1は、「意識を鮮明に保つ」ことです。祈っていると意識がボーッとしてしまう場合があります。そのときには、目を開けて現実世界を見て、「自分は今何を祈っていたのか、何をしたいのか」と、もう一度はっきり確認してみます。

 第2は、「言葉の空回りをなくす」ことです。長い時間、祈りを捧げているときに、途中でふと気づくと、口では祈っているつもりでも、自分の意思とは関係のない言葉を繰り返している場合があります。このようなときは、いったん祈りを中断して、自問自答します。「おまえは一体、今何をやっているのか。何をいちばん訴えたいのか」。このように自分の本心を確かめ、意思を確認したうえで、また言葉を出し始め、祈りを再開するようにします。

 第3は、「人に聞かせる祈りになっていないか」です。祈祷会や礼拝などで、代表報告祈祷を担当するときは、いつしか黙祷している人々に聞かせるための祈りになる場合があります。祈りは神様に向かって捧げるものであり、その本質からずれないようにしなければなりません。

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 次回は、「祈りこそ最も威力あるもの③」をお届けします。

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