2022.11.05 17:00
霊界の実相と地上生活(61)
統一霊界圏の上流層
36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
世界平和統一家庭連合
第二部 天上天下の救世主・真の父母
第六章 統一霊界圏(統一霊界論)
二 統一霊界圏の上流層
先に話した上流層、中流層、下流層の中で、上流層は神様と共に生きているため非常に華麗です。こちらの人々は、きらびやかな光彩の中ですべての被造物と互いに和動し、被造物の主管主として生きています。このように幸福で平和な上流層の雰囲気は、一般人たちの階層には絶対に見られません。
ここはこの上なく幸福な世界です。神様と共にあって、夫婦の自由さ、夫婦の愛、父母の愛、子女の愛などが常に充満した幸福な世界です。このような上流層の愛は、統一霊界圏だけで享受できる特権です。
驚くなかれ。私がこの国に来て、この途方もない事実を語るには、身も心も痛ましくて仕方がありませんが、私は叫びます!「ただ大統一霊界圏の上流層にいる人々だけが、神様の華麗な光彩の中で生きていくことができる」。それは極めて当然の道理ではありますが、この途方もない事実を天下に明言します!
地上で統一食口たちは、真の父母様に出会い、真の主人に出会い、神様の摂理を知り、この国に来る準備をしています。言い換えれば、自らの誤った生涯を整理し清算しながら生きているゆえに、彼らの終着地は当然、神様の本然のみ座になります。畑で実った穀物は刈り取られて倉庫に保存され、実りのないものは肥料に使われるのが当然なことであるように、地上で待ちわびたメシヤを迎え、メシヤに侍って生き、神様の本然の世界のために生涯を送った人が、神様のもとにやって来るのは当然の道理ではないでしょうか。
統一霊界圏の上流層は、神様の創造本然の世界が実現した世界です。したがってこの世界は、人間をはじめすべての被造物が、神様の愛の中で喜びと平和と統一と幸福を享受することのできる世界です。そのため他の階層の霊人たちは、統一霊界圏の上流層に来ることをとても念願しています。しかし、彼らはここに来ては再び自分自身の場に戻っていきます。彼らにも地上人と同じ心情が残っているからです。
かといって、統一食口(シック)たちがみなここにとどまるのではないということを知らなければなりません。私は、それを露骨に表現することができず胸が痛みます。実際、ここ上流層にとどまるべき食口が、自らの罪ゆえにとどまれないということも少なくありません。それは、ここ上流層では自らの罪目が暴露されるからです。
胸の痛いことですが、一つの例を挙げてみましょう。ここには、すべきことが山ほどあって人手が足りないため、ある時、ある人を立てて教育時間に講義をすることにしました。ところが彼が講義するとき、彼の罪目の名札が前でも後ろでも揺れていました。それは「姦淫(かんいん)した者」という名札と「どろぼう」という名札、「豚」という名札でした。その名札が彼の講義時間に左右で揺れているので、聴衆たちはどれほど変に思ったことでしょう。しかし、彼らにはその理由が分かりませんでした。ですから彼は、どこかへ去ったのです。どこへ去ったのかというと、自ら進んで自分の牢獄(ろうごく)へ行きました。自分の罪目が蕩減(とうげん)されるまで牢獄で生きるために、そこに入っていったのです。
地上人の皆さん、その人の罪を誰が蕩減しなければならないのでしょうか。地上で彼の子孫が祈祷してあげなければならないのですが、地上人はその事実を知りません。彼の子孫は理由なく財物が流れ、次々と事件ばかり起きるので、滅びるしかありません。このような事例は、一つや二つではありません。
皆さん、肉体を持っているときに自らの罪の名札を外し、それからこちらに来るようにしてほしいと切に願います。地上で犯した罪は、地上で解決してから来てください。地上でメシヤに侍(はべ)って生きながらも、メシヤの生涯と関係なく生きれば、ここ上流層とは縁のない者となってしまいます。
どんな実例を挙げたら、皆さんが目覚めることができるのでしょうか。真の父母様が私に「霊界の実相を詳しく明らかにしなさい」と語られるのは、皆さんを生かしたいからです。地上で罪を清算してから来るようにお願いします。
皆さんは統一霊界圏の上流層である天国と地獄のうち、どちらを選択しますか。「どのように生きたいのか」、「いかに生きるべきか」、「どうやってここに来るべきか」を考えてみてください。
(1999年12月24日)
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次回は、「統一霊界圏の中流層」をお届けします。