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勝共思想入門 9

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「勝共思想入門」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 同書は、40日研修教材シリーズの一つとして、1990年に発行されました。(一部、編集部が加筆・修正)

光言社・刊

第三章 宗教の発生とその役割について

 宗教は人間の歴史の中で生まれ、文明を形成し、人間生活に非常に大きな影響を与えてきました。時には宗教の指導者の堕落により、社会に害になったことがあったにせよ、歴史の中では総じて人間にとってよきもの、なくてはならないものとして見られてきたということがいえます。宗教を必要ないものと考えた人もおりますが、宗教を悪として積極的に攻撃を加える人はいなかったといえましょう。

 しかし、近代において、一つのイデオロギーのもとで宗教を悪として抹殺しようとする、それも正義の名のもとで良心の苛責なく行おうとする動きが始まったのです。共産主義運動がそれです。

 そこで宗教を、その文明を悪なるものとして断罪しようとする共産主義の宗教観を中心として検討してみようと思います。

 まず「宗教はなぜ生まれたのか」という点から考えてみましょう。

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 次回は、「フォイエルバッハの考え」をお届けします。

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