2022.10.20 22:00
新 堕落性の構造 50
現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
阿部 正寿・著
14. 不信の根源は神への不信
◉神を信じて不信克服
天使長、アダム、エバの三者は、いずれも神様を信じないで堕落したわけですから、神様をもう一度信じることなしに不信を克服する道はありません。神様はこのような不信に陥った人類を救うために、歴史の終末時代に真のアダム(メシヤ)を地上に送られるのです。
そして、このメシヤを信じることによって、この問題を解決しようとされているのです。
最初に挙げたK子さんのケースでいえば、K子さんはエバの立場、夫は天使長の立場にいるのです。いくら夫を信じようとしても、エバを堕落させた天使長ですから、信ずることは無理なのです。K子さんは真のアダムとして来られるメシヤをまず信じて成長し、母親のような立場に立って、夫を愛し心を成長させて、自分が誤っていたことを悟らせ、悔い改めさせます。そして、夫に絶対にそのような誤ったことはしないと決意させて、夫婦一体となっていくようにすることが解決なのです。
そのためには人間堕落の根源を理解して、悲劇がどこから生じるかを知らなければなりません。そして神様から離れたことが堕落なのですから、神様を信じ、神様が送られた真のアダムであるメシヤを信じて、従っていくことが解決の道なのです。
この世の中は個人から世界に至るまで、相互不信に満ちています。民主圏と共産圏が対決していた冷戦時代に、米ソ共に毎年2千億ドル(20兆円、当時)以上の膨大な軍事費を使っていました。敵がいつ攻撃してくるかもしれないという不信のゆえでした。もしこのような不信を取り除くことができるならば、このお金は人類をもっと発展させ豊かにすることに使うことができるはずです。いずれにしてもこのような状態は、人間が堕落しているという事実の上に存立しているのです。
それを解決するためには、全人類がもう一度神様を信じ、堕落の根源を知り、それから脱却するために神様が送ってくださった人類の親の立場に立っているメシヤを受け入れ、一体となっていく以外に道はないのです。
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次回は、「30年間夫に殴られた妻」をお届けします。