2022.10.19 17:00
スマホで立ち読み Vol.13
『幸福な人生には原則があった』9
入山 聖基・著
『幸福な人生には原則があった』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週水曜日にお届けします。
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第1講座 神の実在
宇宙の目的は人間にあった
佐治晴夫博士(1935~)という方がいます。NASAの研究員まで務めた理学博士で、VHSビデオの3倍モードの開発者としても有名です。その佐治先生が、『からだは星からできている』(春秋社)という面白いタイトルの本を書いています。その中の一節を紹介します。
「私たちの体を構成しているすべての物質は、星が輝く過程でつくられ、その星が超新星爆発というかたちで終焉を迎え、宇宙空間に飛び散った、その『かけら』です。つまり私たちは、『星のかけら』なのですが、その『かけら』からつくられた『かたち』にも、宇宙の性質が投影されているということなのです」(131ページ)
「あなた自身という存在も、137億年前(最近、138億年前に修正された)に、一粒の光から生まれ、何度も枝分かれしながら進化を繰り返し、今ここにいるのだという事実を教えてくれるのは、現代科学によって語られる宇宙論です。もし、“神”というものが存在するのならば、こうした不可思議としか言いようのない生命のからくりの中にこそ、存在するのかも知れません」(149ページ)
星が爆発するということを聞いたことがあると思います。星が自らの重力に耐えられずに爆発するのですが、これを超新星爆発といいます。宇宙ではこれが繰り返し起きており、その度に新しい元素ができていったというのです。そして、その元素は、人間の体を構成するのに何一つ無駄なものがないというのです。それで人間は宇宙が投影されている小宇宙であり、星からできている「星の子」だというわけです。
ところで、『原理講論』は1966年に発刊されましたが、その中にこのような記述があります。
「今日の科学は、物質の最低単位を素粒子とみなしているが、素粒子はエネルギーからなっている。ここにおいて、物質世界を構成している各段階の個性真理体の存在目的を、次元的に観察してみると、エネルギーは素粒子の形成のために、素粒子は原子の構成のために、原子は分子の構成のために、分子は物質の形成のために、すべての物質は宇宙森羅万象(しんらばんしょう)の個体を構成するために、各々存在していることを知ることができる。それゆえに、エネルギーの運動の目的は素粒子に、素粒子の目的は原子に、原子の目的は分子に、分子の目的は物質に、すべての物質の目的は宇宙形成にあるのである。それでは、宇宙は何のためにあるのであり、その中心は何であるのだろうか。それは、まさしく人間である」(『原理講論』59ページ)
宇宙の目的は人間にあった──。今から半世紀以上も前に発刊された『原理講論』に、すでに最新の宇宙論が書かれているのです。まさに「統一原理」が天啓によって明らかにされた真理であることがわかります。
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次回は、「神と共にある人生」をお届けします。お楽しみに!