2022.10.12 17:00
スマホで立ち読み Vol.13
『幸福な人生には原則があった』8
入山 聖基・著
『幸福な人生には原則があった』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週水曜日にお届けします。
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第1講座 神の実在
神を知る方法
③「種」を見れば、神がわかる
アサガオという花があります。皆さんもどこかで見たり、触ったりしたことがあると思います。小学校の課題などで、育てたことがある人も多いでしょう。それを思い出してください。アサガオの種を土に植えて水をあげ、太陽の光に当てれば、双葉が出ます。さらに成長すれば、見事にアサガオの花が咲くでしょう。咲いてみたらヒマワリだったということはないはずです。
では、アサガオの種を開いたら、アサガオの花が入っているでしょうか? そうではありません。種が時間とともに成長して、花になるのです。不思議ではありませんか?
2012年、現代建築技術の粋を集めて東京スカイツリーが建ちました。高さ634メートルのタワーです。当然のことですが、高度に計算された設計図があるはずです。
では、スカイツリーの「種」を創ることができるでしょうか? それを蒔(ま)けばスカイツリーが生えてくる、そんな種を創ることができるでしょうか? 現代の最高の科学技術を投入しても、できないでしょう。スカイツリーどころか、アサガオの種一粒さえ、人間は創ることができないのです。
「種」には、空間の設計だけでなく、時間も設計されています。時間とともに変化(成長)して、完成体になるのです。そのようなものを創ることができるのは、神だけです。ですから、「種」を見れば、神がわかるというのです。
人間の誕生を考えてみましょう。宇宙という環境がなければ、人間は1日も生きられません。最新の科学によると、宇宙は今から138億年前に起こった、ビッグバンから始まりました。そこから宇宙が形成され、銀河系ができ、太陽系が生まれて、その中に地球という惑星が生まれました。そして、地球もまた長い年月をかけて人間が生きることができる環境を整えていったのです。そして最後に人間が誕生しました。
「進化論」で言うように、これはすべて「偶然」の連続によって起こったのでしょうか? むしろ、「宇宙は最初から人間を誕生させる目的を持っていた」と考えたほうがよいのではないでしょうか? 最近ではそう考える科学者が増えてきていて、これを、「人間原理の宇宙論」と言っています。
アサガオの「種」からアサガオの花が咲き、実が実るのと同じように、今から138億年前に人間を中心とした宇宙の「種」がまかれて、気が遠くなるような年月をかけて、人間を実らせたと見ることができるのです。進化論者が言うように「偶然に」進化したのではなく、初めから人間が誕生し、生きることができる環境づくりの設計図があって、そうなるべくして、「必然に」人間が誕生したのです。
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次回は、「宇宙の目的は人間にあった」をお届けします。お楽しみに!