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スマホで立ち読み Vol.13
『幸福な人生には原則があった』10

入山 聖基・著

(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)

 『幸福な人生には原則があった』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週水曜日にお届けします。

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第1講座 神の実在

神と共にある人生

 このように、人間をはじめすべての存在は神の創造原理に従い、神をかたどって創られています。このような存在を「個性真理体」といいます。同じ種として一見、同じ形をしているように見えても、よく見るとみな唯一無二の個性を持っています。犬や猫をペットに飼っている人はよくわかることでしょう。人間はなおさらです。あなたの内面も外形もみな、世界にたった一つしか存在しません。あなたはまさに「個性真理体」なのです。

 人間以外の被造物を万物といいますが、それらは神に部分的に似ています。しかし人間は特別です。神に全体的に似ているのです。人間には特別な価値が与えられています。第1に「神の子」としての価値、第2に唯一無二の「個性体」としての価値、そして第3に一人一人が宇宙全体を表す「小宇宙」としての価値です。ここに「人間の尊厳」があります。

 今の世の中は、「愛がなくなった」「愛が冷めた」などと言われがちですが、そうではないのです。人間は相手の存在の価値を感じてこそ愛情が湧くようになっているのです。ですから、愛が失われたのではなく、「人間の価値」が見失われていることが、現代社会の問題点なのです。

 皆さん一人一人が素晴らしい価値を持っていることを知りましょう。神は皆さんを愛しています。家族や友人、周りの人たちの価値を見いだしましょう。そこから愛がよみがえることでしょう。

 皆さんの中には、今まで神をあまり意識して生きてこなかった方もおられるかもしれません。しかし、神が共にある人生とそうでない人生には大きな違いがあります。もし神がおられないなら、人間は最終的には1人です。ですから、誰もわかってくれない怨みを抱いて孤独に生きることが多いのです。それは、幸福な人生とは言い難い人生となるでしょう。

 しかし、もし神が親であるなら、子である私を見つめ続けておられるはずです。親は子供の痛みや悲しみを子供以上に感じます。神は、私の人生の喜怒哀楽を、私以上に感じておられたことでしょう。たとえ世の中であなたのことを理解する人が1人もいないような孤独な境地に陥ったとしても、神はあなたと共にいて、あなたを幸福へと導いているのです。

 「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ。悪しき日がきたり、年が寄って、『わたしにはなんの楽しみもない』と言うようにならない前に」(伝道の書121節)

 あなたも、あなたを造られた神を知り、神と共にある人生を歩んでみませんか?

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 次回は、「授受作用」をお届けします。お楽しみに!



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