中和新聞セレクトVol.6
家庭理想の実現 8
真の血統と真の心情の相続

中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

　毎週2回（火、金）、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します！
　第6弾は「家庭理想の実現」（家庭教育局）のシリーズを毎週水曜日（予定）にお届けします。
　同コンテンツは『中和新聞』2017年4月から連載中のシリーズです。

第8回「祝福結婚」による「真の血統」と「真の心情」の相続

　真の父母様の御聖誕100周年（陽暦1月30日）と御聖婚60周年（陽暦4月8日）を迎える歴史的な2020年。人類救済のために真の父母様が、そのご生涯を通して最も投入してこられた中心的内容が「祝福」です。その貴い意義について阿部美樹・家庭教育局長（当時）の解説を紹介します。（詳細は『祝福家庭』95号<2019年冬季号>「スペシャル・解説」をご参照ください）

■人類史上最大の「祝賀記念日」とは
　私たちの人生において最大の転機は「誕生（個人としての出発）」と「結婚（家庭人としての出発）」です。それらは大切であるがゆえ、世界中で神様（天の父母様）を中心とした儀式を行い、「祈り」をもって尊んできました。ですから人生で最大の記念日は、やはり「誕生日」と「結婚記念日」と言えるでしょう。

　世界中で多くの人たちから誕生日をお祝いされる方と言えば、クリスマスに象徴されるように「イエス・キリスト」です。キリスト教の国でなくても盛大に祝う習慣が根づくようになったのは、改めて考えても不思議なことです。それは、神様が最もお喜びになった「誕生」だったからではないでしょうか。

　堕落圏にある人類に対し、救い主として来られた神様の「独り子」がイエス様です。神様の血統と心情を相続した独り子は、どれほど尊い存在だったでしょうか。

　本来、人間始祖アダムとエバは「真の父母」になるはずでしたが、堕落により「偽りの父母」になりました。蕩減復帰摂理を通して4000年後、第2の人間始祖として誕生されたのがイエス様でした。イエス様は「三大祝福」を全うするため、結婚して「真の父母」になるべきでしたが、十字架の道を行かれ、聖霊と共に「霊的真の父母」の立場に立たれたのです。

　そして「また来る」との預言のごとく、第3の人間始祖として来られ、「真の父母」として勝利されたのが「文鮮明先生・韓鶴子先生ご夫妻」です。ですから、人類歴史の中で最も祝賀すべきは、真の父母様の「御聖誕」、「御聖婚」です。

■真の父母様より与えられた「神様の祝福」
　神様が願われる、正しい人生を求めた宗教人たちは「独身での修道生活」を歩んできました。サタンの血統から離れ、神様の血統に連結されるまでは純潔を守ろうとした、血のにじむような精誠でした。

　堕落人間は“自己中心”の堕落性をもつため、復帰の道は「自己否定」と「自己犠牲」の道でした。「血統と心情」を復帰するために命懸けの精誠を尽くしてきたのです。

　しかし、真の父母様の顕現が大きな転換点となりました。1960年に行われた「真の父母様のご聖婚」である「小羊の婚宴」を通して「真の父母」の時代が到来し、人類に対する祝福結婚が始まったのです。

　祝福結婚こそ、神様の血統と心情を相続するための賜であり、真の家庭に向けての出発式です。神様を中心とした結婚が許され、家庭を築いて愛を育む道が開かれたのです。

　祝福は「神様を中心とした結婚」であると同時に、「神様の息子、娘に生まれ変わる」恩寵でもあります。善なる子女として生み直されるためには、原罪なき善の父母である「真の父母」が必要です。真の父母様を中心に祝福を受けた夫婦こそが、本然の夫婦の愛の因縁を結ぶことができます。

■「親子関係」を決定する要因とは
　神様の息子、娘として生み直されるとは、神様と「親子」の関係を結ぶことです。それは「血統という血のつながり」と「心情という愛のつながり」です。このような「血と愛の絆」を結ぶ関係であれば「本物の親子」です。

　血統は親から子供にのみ与えられ、心情は親の愛を受けて出発します。ですから、復帰歴史において「真の親子関係」の復帰が重要なポイントでした。

　人間は本来、血統関係を通して神様と人間の間で「親子の関係」が結ばれていました。

　創造の観点から見ると人間の親は神様ですが、人間始祖が堕落することで「偽りの父母」になったので、復帰の道は、善なる父母である「真の父母」が現れてこそ、子々孫々の救いの道が開かれます。

■「愛と喜び」は表裏一体
　人間は親との関係で「子女の心情」を育み、兄弟姉妹の関係で「兄弟姉妹の心情」、夫婦関係で「夫婦の心情」、子女との関係で「父母の心情」を育むようになります。

　人生は「子女」の段階から出発しますが、家庭の出発は「結婚」であり、「夫婦の心情」からさまざまな心情圏へと広がります。「四大心情」の定着点が夫婦の心情であり、神様を中心とした祝福を通して幸せな家庭を築くことができます。

　結婚の目的の一つが「神様の似姿になる」ことなので、夫婦が愛で一つになり、神様の喜びの対象になるための努力が大切です。神様が喜ばれる夫婦、家族になるためには、神様の核心である心情と一つになることです。すなわち「心情相続」です。

　心情とは「愛を通して喜ぼうとする情的な衝動」です。心情を中心にして夫婦が、ために生き合うことで、愛と喜びに満ちた心情的な生活をすることができます。自分が喜ぶと同時に「相手を喜ばせるためにやりたい」となれば幸せが広がっていきます。

　このように、「愛して喜ぶ」「喜んで愛する」など、愛と喜びは表裏一体です。真の愛を動機として喜ぶ生活を目指し、夫婦愛を育む精誠の生活を心掛けましょう。真の父母様を通して相続されるものが「血統」とともに「心情」です。真の父母様の心情と一つになれるよう、日々の努力と精誠の生活が必要です。

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　次回は、「2020孝情天宙祝福式の歴史的恩恵」をお届けします。

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