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中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

7回「創造本性」を伸ばす生活

(中和新聞 2019年4月5日 通巻1151号より)

 本シリーズでは、天一国時代の家庭理想実現に向け、家庭教育局の方針や取り組みを解説します。今回は「『創造本性』を伸ばす生活」についてです。詳細は、『祝福家庭』90号(28頁)に掲載された「祝福家庭の皆様へ」(阿部美樹局長/当時)をご参照ください。

[Ⅰ]「天一国時代」とは
 「基元節」の宣布(2013年陽暦222日)で「天一国時代」が出発しました。今は、「家庭盟誓」8番の「天一国時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し」のように、「神人愛一体理想」を成す時です。

 「神と我(私)」の関係を中心に親子関係を復帰することを主要テーマとした時代から、「神と我々(私たち)」の関係を復帰することが願われる時代へと変わりました。「我々」とは、神様を中心に真の愛で結ばれた夫婦、親子、兄弟姉妹、家族のことを指します。

 家庭で神様に侍って暮らし、神様の代身である家族に侍って仕える時代を迎えたのです。

[Ⅱ]「堕落性」よりも「創造本性」を意識
 「堕落論」の観点では、「罪の清算」と「堕落性を脱ぐ生活」が、堕落人間にとって大切であると強調されます。罪を清算して、心に潜む堕落性を脱がなければ、神様は働くことができず、サタンに振り回される人生になるというのです。

 真の父母様の勝利圏によって「蕩減時代」から「本然の時代」へ移行する今、意識の中心を「堕落性を脱ぐ生活」から「創造本性を伸ばす生活」に置くことが求められています。

 一般的に言えば、「短所是正型」から「長所伸長型」への転換です。「駄目なこと」や「できないこと」に注目する「減点主義」から、「良いこと」や「できること」に注目する「加点主義」に切り替えるのです。

 4つの「堕落性本性」から生じる思いと、どのように向き合えば、創造本性を伸ばす生活につながるのか、1つずつ確認してみましょう。

①神様を中心として愛する生活
 1つ目の堕落性本性「神と同じ立場に立てない」に対しては、「自己中心の愛をもたないようにしよう」ではなく、「神様を中心として愛する生活をしよう」と肯定的に発想します。「不信や嫉妬の思いをもたないようにする」という“抑制の姿勢”ではなく、「信じて、賛美して、共感する」という“信頼の姿勢”で生活してみましょう。

②感謝と笑顔の生活
 2つ目は「自己の位置を離れる」ですが、堕落人間は、自己の分限と位置を離れて不義なる感情をもちやすいものです。「不平不満や怒り」などを主管することは簡単ではなく、その原因が“目の前の人や環境のせいだ”と考えた瞬間、負の思いはさらに強くなります。

 そこで、どのような境遇でも「感謝しよう、笑顔になろう」と心がけましょう。良いことがあれば「神様の導き」、何もなくても「神様の守り」、困難や苦難に直面しても「神様の試練・訓練」であると捉え、感謝する姿勢をもつのです。

 何事にも「ありがとうございます」と感謝の思いを捧げる人に、サタンは相対できません。

③謙虚に悔い改める生活
 3つ目は「主管性を転倒する」です。堕落人間は秩序を無視して傲慢になり、批判の心で人を傷つけることがあります。ですから「謙虚な心をもとう」という姿勢が必要です。

 聖書に「あなたがたのうちでいちばん偉い者は、仕える人でなければならない。だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう」(マタイによる福音書231112節)とあるように、誰に対しても低い姿勢で仕える人こそ、最終的には信頼され、尊敬される人となります。

 また目の前の出来事は、偶然ではなく、何か意味があって遭遇したものと捉えましょう。全ての事象は私の心の反映であり、私のために与えられた教訓であると捉えれば、「反省する心、悔い改める心」をもつことができます。

④最善を尽くして自己の責任を果たす生活
 4つ目に「犯罪行為を繁殖する」とあるように、堕落人間は悪を繁殖しやすい傾向がありますが、「悪を繁殖しないようにしよう」ではなく、「善を繁殖させよう」との意識が大切です。

 どのような状況でも、自分ができることを探して最善を尽くし、愛する実践をすれば、周りの人に善なる影響を与えることができます。

 以上のように、堕落性を中心とした「否定的な発想」から、創造本性を中心とした「肯定的な発想」に転換し、精誠を尽くすようにしましょう。

[Ⅲ]三大革命から見た心情文化
 摂理的な時代の移り変わりとともに、信仰生活で意識すべきポイントが変化しています。

 「安侍日」の制定とともに「後天時代」が宣布された2004年、真の父母様は「三大革命」のみ言を繰り返して強調されました。ここに私たちが目指すべき信仰生活の本質があります。

 第1の革命は「蕩減革命」。「サタン分立と自己否定」を通したサタンとの決別です。ここでは、罪の清算と堕落性を脱ぐことを中心テーマとして、精誠を捧げることが願われます。

 第2は「良心革命」。「第2の神様」である私の「良心」と一つになるように努めます。良心の声に耳を傾け、影のない姿である「正午定着」を実現するのです。蕩減革命では、堕落人間という観点から「自己否定」を強調しますが、良心革命では、神の子女としての尊厳性を大切にし、「自己肯定」を促します。

 第3は「心情革命」。今は、良心革命を土台として、神様と真の父母様に対する「孝情」によって心情革命が成される時代圏です。さらに家庭の中でも、家族が互いに侍り合い、仕えることを通して心情革命を成し、神様の心情を相続することが大切です。そのような家庭こそ、天一国時代にふさわしい「神様と同居する家庭」と言えるでしょう。

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 次回は、「真の血統と真の心情の相続」をお届けします。

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