2022.10.16 22:00
進化論から新創造論へ 3
アプリで読む光言社書籍シリーズとして「進化論から新創造論へ」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
人間の祖先は本当にサルなのか? 統一思想からの提案は、科学的真理のように装ってきた進化論の終焉(しゅうえん)を告げる!
統一思想研究院 李相軒・編著
現代進化論に至る道
(2)リンネによる生物の分類
-神が秘密の標本棚をのぞかせてくれた-
博物学の創設者、スウェーデンのリンネ(Carl von Linné,1707-78)はアリストテレスとキリスト教の伝統を受け継ぎ、神の創造した基本的な種が不変であると信じていました。彼は「神が私にその秘密の標本棚をのぞくことを許してくれた」ことを感謝するといい、すべての種を記載し、分類することに生涯を献げました。彼は研究の成果を『自然の系列』(1735)という本に著しましたが、最初は小冊子だったこの本は、数十年のうちに数巻からなる著作となったのです。
リンネは、種とは「子が親に似るように相似た個体の集合」であり、「はじめに神が創造されただけの種がある」と考えました。しかし、一つの種の中にも花の色の異なるものや八重咲きのものがあること、そして小さな変化は気候、土地、栄養などの条件によって起こることなどを認め、これを変種(雑種)とよびました。つまり神は基本的な種を創造されたのですが、自然界の細部に関しては介入されず、自然界の交雑を通じて様々の雑種が形成されていると、考えたのです。
リンネは、生物を「綱」に大別し、各「綱」をいくつかの「目」に分け、さらに各「目」を「属」に、そして「属」を細分して「種」と名づけました。そして生物の名称を「属名」と「種名」を併記して名づける二名法を定めたのです。彼のなした人為分類は、その後の発展とともに自然分類へと進展していきました。
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次回は、「ラマルクの進化論」をお届けします。