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霊界の実相と地上生活(56)
下流層の無形実体世界

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第二部 天上天下の救世主・真の父母
第四章 無形実体世界(霊界論)
四 下流層の無形実体世界

李相軒先生

 地上において人間が歩む人生の方向によって、神様が願いもしない無形実体世界の下流層という所が生まれました。

 「神様は誰なんだろう、神様はいるんだろうか。神様は見えもしない。神様と私はどんな関係があるのだろうか。神様がいるならば、私をこんな所に閉じ込めておかないだろうに……」。このような愚痴を絶えずこぼす所が下流層の無形実体世界です。父母である神様が子女を訪ねていっても、子女が父母を見分けられない所であり、親子の関係が完全に崩れて切れてしまった世界が、まさに無形実体世界の下流層です。これほどまでに胸の痛い事情がどこにあるでしょうか。子女は父母を知らないとしても、父母である神様は子女の痛みを知っています。そのような痛みが何日、何年、何千年続いたことでしょうか。

 これが神様の痛みと悲しみの歳月でした。真の父母様も同様です。真の父母様はこのような悲劇的な歴史を清算し、人類を解放するために東奔西走してこられました。一日たりとも楽に休むことができず、夜を徹して神様の恨(ハン)を解怨するために身もだえしながら生きてこられたのです。それが真の父母様の生涯です。地上の問題を整理なさるお方は、真の父母様しかいらっしゃいません。皆さんが、下流層の無形実体世界の惨状が見えず、知らずにいることは、ある面においては幸いなことかもしれません。しかし、神様と真の父母様はこの惨状を知っていらっしゃるのです。皆さん、どうしたらいいのでしょうか。

 お願いし、またお願いします。こちらに決して来ないようにお願いします。地上においてすべての試練を克服し、肉身の欲望を節制して生きながら、勝利者となって上流層の世界へ移ってきてほしいのです。下流層の無形実体世界、そこはすべてが最低であり、達成すべき価値のあるものは何もないのです。先にそこに来た者たちが開拓し開発したとしても、それはまるで岩を卵でたたくようなものです。

 こちらに来ない方法は、地上で正しく生きることしかありません。地上で真の師である文鮮明(ムン・ソンミョン)先生、真の父母様に仕え、その方の教えに従って生きてから来れば、胸の痛む下流層での生から救われます。

 すべての地上人の皆さん、幸福な皆さん、こんなにも霊界の実情について細かい教育が受けられる環境圏と真の父母様の前に、毎日敬拝を捧げながら、幸せな生の日々を送ることを祈ります。

19991217日)

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 次回は、「真の父母が来られる目的」をお届けします。


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