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新 堕落性の構造 46

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

13. うわさは罪の繁殖行為

◉うわさに勝つ道
 人の口には戸が立てられない以上は、うわさを止めることはできません。したがって、それをどう克服するかです。それ以外に手はありません。もしあなたがだれかのうわさを聞かされたら、そのままうのみにして信じてはいけません。あなたがそれを信じると、すでにあなたはその人の支配下に入り、同じ罪を犯すことになるのです。

 特に、それが自分の目上の人のことである場合、真実も確かめずに信じ込まされると、その結果の責任は、あなたが負うことになります。うわさの対象になっている人にも確かめることができれば、事実は全く反対のことだって多いのです。特に日本人は、神を信じるという点において、キリスト教社会に住む人々のような伝統がないので、人のうわさに動かされやすいのです。

 うわさ一つで、株の値段が上下したり、円の相場が違ってきたり、社会的影響は無視できません。

 もし相手に確かめることが難しい場合は、神様によくお祈りして聞いてみることです。もしあなたが神を信じているなら、そうすべきです。

 もし神を信じていない人でも、人の悪いうわさを聞いたときは、自分もそのように言われているかもしれないと考え、自分の反省の材料とするならば、あなたは恵みを受けるでしょう。

 少なくとも、それをうのみにして他の人に流さないことです。そうすればあなたも、罪の繁殖をしたという罪を犯すことなく、裁かれることもなく守られるからです。

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 次回は、「払えど消えぬ猜疑心(さいぎしん)」をお届けします。


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