https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4099

霊界の実相と地上生活(53)
本然の無形実体世界

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第二部 天上天下の救世主・真の父母
第四章 無形実体世界(霊界論)
一 本然の無形実体世界

李相軒先生

 神様は人間を創造なさる時、肉体を持って生きる有形実体世界と霊人体が生きる無形実体世界の二つの実体世界を創造なさいました。そして神様は、有形と無形の二つの実体世界が体と心のように分離できない関係を結ぶようにされました。

 ところが、ほとんどの人間は地上で生きる時に、無形実体世界の本質的な価値を実感できずにいます。そのため人間は、有形実体世界の価値だけに執着し、永遠の世界に対する生の準備ができていません。そのような人間が予期しない死に出くわせば、肉身を離れた状態となって、自分の生の過ちを整理する機会を逃してしまいます。そうなれば、無形実体世界において困難を経験しながら生きなければなりません。それは神様との関係が断絶しているからです。これが歴史的な悲運です。

 人間は、地上生活を通して霊人体を完全に成熟させたのちに、無形実体世界で神様と共に永遠に生きるようになっています。しかし、堕落によって人間は、神様と関係のない世界に落ちてしまいました。それゆえ、神様と人間が互いに直接会うことのできない、様々な階層が生じるようになったのです。人間始祖の堕落ゆえに、その子孫は有形実体世界と無形実体世界において、ずっと困難を経験するようになったのです。したがって無形実体世界は、神様と人間が永遠に一緒に暮らす安息の場であり、喜びの場であり、父母と子女が一緒に暮らす、平和と幸福と希望と光明の世界だったのです。

 このように、平和と幸福と希望の無形実体世界には、人間の堕落によって、いろいろな階層が生じるようになりました。それゆえに神様は、人類歴史を通して、復帰の恨(ハン)を抱き、子女の悲しみに胸を痛めながら、本然の無形実体世界が復帰されることを待ち望んでこられました。しかし、本然の無形実体世界が復帰されるには、人間の地上での生が徹底して整理されなければなりません。そうでなければ、神様の願いである本来の無形実体世界は成されないのです。

 ここで李相軒が皆さんにくれぐれもお願いしたい点は、地上において真の父母様に侍(はべ)りながら生き、永遠なる無形実体世界の生のために徹底した準備をしなければならないということです。今日、皆さんは、あまりにも途方もない地上の環境圏において、天上天下の真の父母様に仕えて生きています。そのことを常に肝に銘じて生きなければなりません。皆さんは、真の父母様の指示と教えに従って生きていきさえすれば、本然の無形実体世界の主人公になることができます。皆さんすべてが、神様と真の父母様の永遠なる安息所において、その主人公になることを切にお願します。

19991216日)

---

 次回は、「上流層の無形実体世界」をお届けします。


◆「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を書籍でご覧になりたいかたはコチラ