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霊界の実相と地上生活(52)
二性性相でつくられた人間の本質

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第二部 天上天下の救世主・真の父母
第三章 人間の姿(人間論)
三 二性性相でつくられた人間の本質

李相軒先生

 神様は、人間を創造なさる時、人間を単純な一つの個別体でなく、男性と女性の二性として創造されました。したがって人間は、個別的な存在ではなく、陽性と陰性の調和体として存在します。

 言い換えれば、男性は女性を必要とし、女性は男性を必要とするようにつくられたのです。男性と女性が一つになって子女を生み、神様の子女として養育して神様に捧げるように創造されたのです。したがって人間のあらゆる身体的な構造は、子女を繁殖できるようになっています。

 また、人間のすべての構造は、神様の姿をそのまま似せて造られました。人間の頭のてっぺんからつま先まで、小さな細胞や産毛でさえも神様に似た分身として造られたのです。そして森羅万象のすべての存在も、神様の本然の姿を根拠にして造られ、二性性相から成り立っています。これに関しては『原理講論』を参考にしてください。

 それでは、すべての存在世界を二性性相、つまり陽性と陰性の中和体、性相と形状の統一体として創造なさった神様のみ意(こころ)は何でしょうか。

それは簡単です。一にも二にも三にも、二性性相から成っている神様の本然の姿を知らせるためであり、二性性相によってのみ有形世界のすべての生物が繁殖できるからです。

 神様は人間に対して、すべての被造世界の主管主という特権を与え、神様御自身の本然の姿を最もよく現してくれることを願われました。それは人間が子女を繁殖し、神様に喜びを返すことでした。これが、神様が人間を創造した目的でした。

 ところが、人間は堕落によって神様の本然の姿に似ることができなくなり、神様に愛と美を返せなくなったのです。その代わりに、人間はサタンの血統を受け継いで、すべての被造世界の主管主としての資格も剝奪(はくだつ)され、万物は新たな主人を待たなければならず、痛みと苦痛の歴史が始まるようになりました。このように痛ましい歴史が、神様の前に厳然たる現実として残るようになったのです。

 堕落した人間は、誤った血統を正されなければ、神様に似た本然の人間の姿として現れることができず、被造世界の主人として登場することもできません。このような堕落人間を本然の人間の姿へと復帰するために、はるかな歴史を通して神様によって探し立てられたお方が、まさに文鮮明(ムン・ソンミョン)先生です。

 人間が堕落して以来、血統を整理しサタンを全滅させることのできる人物を、神様は限りなく待ち焦がれてこられました。そんな神様の足跡は、薄氷を踏むような、焦燥と緊張と涙と恨(ハン)の生涯でした。

 それゆえ、今や神様は真の父母様を背負い、抱いて、保護しながら、一歩一歩の歩みの前に光彩を敷いて、復帰摂理の経綸(けいりん)が成されることを願っていらっしゃいます。今日の私たちはこのような良き時代に生まれ、真の父母様を通して失われた本然の人間の姿を取り戻すことができるのです。なんと恵まれていることでしょうか。私たちは父母様に侍(はべ)って正しく生きていきさえすれば、神様の世界へ直行することができます。なんと幸福なことでしょうか。

 数多くの預言者や烈士や歴史上の人物たちは、自らの生をどんなに切磋琢磨(せっさたくま)して生きたとしても、このような環境に生まれることができなかったのです。そのため、神様とは別の場にとどまり、そこが自らの安息地であるかのように生きています。

 私たちは幸福な者であり、最高の立場に生まれた者たちです。私たちは本当に勝利者の姿です。私たちはすべてにおいて真の父母様の指示に従い、神様の願われる真の子女の姿に戻って、本郷の園で、本然の姿を必ず見せてさしあげなければなりません。それが神様の人間に対する創造目的の根本であり、子女としての根本の道理です。

19991217日)

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 次回は、「本然の無形実体世界」をお届けします。


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