2022.08.27 17:00
霊界の実相と地上生活(51)
神様を離れた人間の姿
36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
世界平和統一家庭連合
第二部 天上天下の救世主・真の父母
第三章 人間の姿(人間論)
二 神様を離れた人間の姿
神様の心情や事情とは関係ない人間の姿が、まさに霊界の下流層で暮らしている人間の姿です。誰がそこを創造したのでしょうか。
神様は、天地万物を創造したあと、最も貴い主管主の立場に人間を立てようとされました。神様は、父母なる神様も見分けのつかないままに生きていくような場をつくりはしませんでした。
神様において数多くの痛みと苦難と忍苦の根本原因は、人類歴史の出発が誤ったところにあります。その結果、人類歴史は苦痛、病苦、貧困、戦争など、様々な試練でつづられ、人間の考えや思考のパラダイムは、神様とは関係ない存在様相に転落してしまいました。永遠の霊人体の姿さえも明るくなくなったのです。霊界の下流層は、刑罰と苦難の生活そのものです。地上において人間がつらく苦しく悲惨に生きるようになったため、霊界の生活もやはり悲惨にならざるをえません。その場は、神様の胸を痛めるアジトです。
「どうしたらいいんだ」と、どんなに叫んでも、どんなに身もだえしても解決されることのない生なのです。不幸な居場所で暗闇の中を果てしなく生きていく子女たちを見るたびに、神様はその場にとどまる子女を心配しては、常にため息の歳月を送ってこられました。
神様のそんな悲しみをなくし、下流層を解放する方法は、地上の生にかかっています。実った穀物は倉庫に入れられ、実りのない穀物は風に飛ばされて大地の肥料や肥やしとなります。しかし人間は、誤った人生を送ったからといって肥料や肥やしとなって消えるでしょうか。残念なことに、誤った人生を送って実を結ぶ所は、まさに霊界の下流層です。地上で真の人生を送らなければ、ここではそれが永遠に残ります。どうか地上で誤った人生を整理して、この下流層に来ないように努めてください。今まで数多くの内容を知らせてあげたはずです。どうか地上で正しく生きてから霊界に来てください。
本来、神様が願われた本然の人間の姿を考えながら、目標をそこに定めなければなりません。うまくいかなくても何度も願い求め、身もだえしながらでも、地上で完全に整理して来なければなりません。ここでは世話をしてくれる者もいないし、大目に見てくれることもありません。正しく生きることを願っています。
(1999年12月7日)
---
次回は、「二性性相でつくられた人間の本質」をお届けします。